7月2日都議会議員選挙

2017年東京都議会議員選挙、政策と候補者を比べる

7月2日投開票の東京都議会議員選挙が6月23日に告示されました。42選挙区で127の議席を争います。小池百合子都知事率いる都民ファーストの会はどこまで躍進するのか? 改選前は56議席の第一党自民党の議席はどうなるのか? 共産党と公明党の争いや、民進党、維新の会、生活者ネットがどこまで存在感を示せるのかなど、興味は尽きません。国政へ与えるインパクトも大きいといわれる、日本の首都の議会選挙。各党はどのような政策を掲げ、どのような候補を擁立しているのでしょうか?

政くらべでは、6月上旬から中旬にかけて、各政党に事前に取材を実施しました。一部文書回答となった政党もありますが、各党の都政に対する考え方や都民に対する想いを聞くことができました。

また、各候補者の情報ページを掲載。選挙区ごとに探せるようにしました。それぞれの候補がどのように有権者に情報発信しているのか? 都民の有権者の皆さんはぜひ参考にしてみてください。

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自由民主党

自民党

改選前の議席数は56議席で、東京都議会の第一党。石原都政、猪瀬都政、舛添都政を支え、昨夏の都知事選挙では増田寛也氏を支援し、小池都知事と対立しました。小池都知事就任後も、政党復活予算200億円の廃止を巡り、対立の構図が目立ちます。2月の千代田区長選挙で擁立した候補が敗れ、千代田区選出の「都議会のドン」と呼ばれる内田茂氏が引退を決めました。

公明党

都民ファーストの会

改選前の議席数は22議席。舛添知事時代までは、自民党とともに与党勢力となっていましたが、小池都知事就任後は、都政においては自民党との連立を解消しました。今回の選挙では都民ファーストの会と政策協定を結び、親小池勢力で過半数の議席獲得を目指しています。強力な組織力を誇り、これまでの選挙で擁立した候補はほぼ確実に議席を獲得しています。

都民ファーストの会

都民ファーストの会

小池百合子東京都知事が発足した「希望の塾」を母体とした、地域政党です。6月1日に自民党を離党した小池知事が正式に党の代表に就任、名実ともに小池新党となりました。現職議員は無所属会派「かがやけTokyo」を母体とする議員が中心で、「東京大改革」と称した議会改革を錦の御旗に、自民党との対決姿勢を強調。都議会での第1党を目指しています。

民進党

都民ファーストの会

今年に入り離党者が続出、離党者は都民ファーストの会の公認候補として立候補している議員もいます。多くの離党者は無所属で都民ファーストの会の推薦と民進党の支持母体である連合の支援を受けて当選を目指します。民進党残留組は、生活保障を中心とした政策をアピール。多くの国会議員を応援に動員し、国政の政権批判も合わせて、反自民勢力を懸命に取り込みます。

日本共産党

日本共産党

改選前の議席数17のうち、11議席が女性で、女性議員が多いのが特徴です。国政の姿勢と同様に反自民、反安倍政権を強く打ち出しています。築地市場の豊洲移転問題に関しては、一貫して移転反対を主張しています。小池都政とは一部で共同歩調を取るケースもありますが、独自の距離感を保っています。公明党と反目し合っているのも特徴的です。

東京・生活者ネットワーク

生活者ネットワーク

1977年、練馬区で前進組織が結成。東京西部に一定以上の支持層を有し、1985年以降は都議会に議員を送り込んでいます。支持層は女性が中心で、所属する都議会議員も全員が女性です。民主党と協力体制を取ることが多かったのですが、今回は都民ファーストと3項目で政策協定を結び、選挙協力を行っています。

東京維新の会(日本維新の会)

維新の会

2015年に維新の党が分裂した際、おおさか維新の会に同調した形で発足。現在は日本維新の会東京支部という存在です。改革政党として統治機構改革などを政策として掲げていますが、築地市場の豊洲移転を推進するなど、都民ファーストの会とは一線を画しています。候補者を絞り、少ない候補者を確実に議会に送り込みたいところです。

幸福実現党

幸福実現党

2009年に幸福の科学を母体として発足した政党です。全国に支部や拠点を置いていますが、現在のところ国会や都道府県議会に議席は保有していません。基礎自治体では全国で14人が市町村議員として活動しています。今回の都議選では、6人の候補を擁立し、議席の獲得を目指しています。


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