8月27日投開票の茨城県知事選が8月10日に告示されました。現職知事最多の7選を目指す橋本昌氏に自民党・公明党推薦の大井川和彦氏と共産党推薦の鶴田真子美氏が挑みます。
政くらべでは、各候補に事前にプロフィールや政治理念・政策などの情報提供をお願いしました。回答いただきました候補者の情報を掲載しています。投票の際の参考にしていただければ幸いです。
茨城県知事選2017の立候補者一覧
提出順に掲載。候補者の回答などにより情報量に違いがございます。各陣営には7月上旬に同じフォーマットの質問用紙を提出し、それにご回答いただきました。選挙準備でお忙しい中、情報提供にご協力いただいた陣営からのご回答のみの掲載となります。
略歴
- ●昭和20年茨城県東海村に生まれる
- ●東海村石神小、茨城中、水戸一高を経て東大法卒
- ●全国知事会副会長
- ●全国港湾知事協議会会長
- ●首都圏広域地方計画協議会会長
- ●大好きいばらき県民会議会長
- ●(公財)茨城県国際交流協会会長
- ●日本赤十字社茨城県支部支部長
- ●(社福)恩賜財団済生会茨城県済生会会長
- ●(一社)茨城県観光物産協会会長
- ●稀勢の里郷土後援会名誉会長
政治理念・立候補の動機
基本姿勢
立候補の動機
茨城県では、これから世界湖沼会議や国体・全国障害者スポーツ大会、そして東京オリンピックサッカー競技のカシマでの開催という大きなイベントが続いてまいります。
これらをしっかりと成し遂げ、茨城をさらに躍動させていきたい。また、福祉社会のモデルを茨城から発信したい。それを支える教育の充実にも取り組みたい。そのため、私のこれまでの経験や人脈を最大限に活かし、未来の茨城の方向づけをしてまいります。
また、市町村長はじめ多くの方々から出馬要請をいただきましたので、そのご期待に全力で応えてまいります。
主な政策:4つの目標・30の公約
- 目標1:国体・障害者スポーツ大会、東京オリ・パラ等を成功させます
- (1) 「国体・全国障害者スポーツ大会」(H31)を成功させます
- (2) 東京オリンピックサッカー競技(H32:8~10試合)を成功させます
・鹿行に100面のサッカー場整備 100万人のスポーツ交流の実現 - (3) 世界湖沼会議(H30)を成功させます
- 目標2:福祉・医療大県、教育大県を実現します
- (4) 健康長寿日本一、寝たきり“ゼロ”を目指すとともに、認知症対策を進めます
- (5) 医師や看護師などの確保に全力で取り組みます
- (6) 医療・介護などを一体的に提供する茨城独自の地域包括ケアシステムを推進します
- (7) 保育所整備、待機児童ゼロと保育士、幼稚園教諭の待遇改善に努めます
- (8) 18歳未満の医療費を無料化するなど、少子化対策、子育て支援策を充実させます
- (9) 障害者スポーツ・文化の振興など障害者施策の充実に努めます
- (10) 犬猫殺処分ゼロを目指し、動物愛護活動を強化します
- (11) 就学前教育の充実を図るとともに、少人数教育を拡大します
- (12) 臨時的任用教員を減らし、正規採用の教員を増やすとともに、部活動指導員を導入します
- (13) 私立高校の授業料の無償化を図ります
- (14) いじめや差別をなくす取り組みと子どもの学習支援・居場所づくりを進めます
- (15) 特別支援学校の新・増設、スクールバスの増車を図ります
- (16) 文化・スポーツの振興と生涯学習の推進に努めます
- (17) 女性の活躍を推進し、男女共同参画社会づくりを進めます
- 目標3:地方創生を実現します
- (18) 東関道の早期全線開通と鹿島港までのアクセス向上、圏央道の4車線化を進めます
- (19) つくばエクスプレス(TX)の東京延伸・茨城空港への延伸を検討します
- (20) 港湾の整備、茨城空港の利用促進、地域高規格道路構想の推進(県北地域、霞ヶ浦二橋)を図ります
- (21) 企業誘致日本一により安定した雇用を確保します
- (22) 中小企業と観光の振興を図ります(3年で創業10,000社など)
- (23) 最先端科学技術の拠点を構築します(ロボット産業振興、J-PARCの産業利用など)
- (24) 儲かる農林水産業を実現します(ブランド化、6次産業化、輸出の促進、担い手の育成など)
- (25) 県北地域の振興を図ります(第2回 茨城県北芸術祭(H31)の開催など)
- (26) 交流人口の拡大と移住・二地域居住・UIJターンなどの促進に努めます
- (27) バスなどの地域公共交通を守り、過疎地などでの買い物支援に取り組みます
- 目標4:災害に強い県土づくりなどを進めます
- (28) 堤防かさ上げ、緊急輸送道路整備、避難のためのタイムライン作成など実行性ある災害対策を進めます
- (29) 警察官の増員などにより治安対策を強化するともに、交通安全対策を進めます
- (30) 森林湖沼環境税を活用し、環境保全対策を強力に推進します
原発再稼働問題は県政の重要課題です。県民の生命と暮らしを守るため、安全性と避難体制の実効性が確保できない状況では、再稼働は認められません
これまでの政治実績
こんなに変わった!茨城県
病院や学校も整備しました
- 病院
- なめがた地域医療センター、龍ケ崎済生会、常陸大宮済生会
- 特別支援学校
- 大子、水戸高等、つくば、境、常陸太田
- 中等教育学校等
- 並木、日立一、古河
- 生涯学習センター
- 県北、県南、県西、鹿行
- そのほか
- 女性プラザ、国際会議場、美術館・博物館
- ●シルバーリハビリ体操参加者 年間60万人
- ●いばらき出会いサポートセンター成婚者 1,800組
- ●医療費助成制度を中学生まで拡充
- ●少人数教育を中学2年生まで実施
このようなこともやってきました
県民の皆様へのメッセージ
私はこれまで、「人が輝く 元気で住みよい いばらき」づくりを目指し、県政運営に努めてまいりました。
そして、行財政改革を大胆に進めながら、企業誘致日本一、農業産出額全国2位、最先端科学技術の拠点づくりなど、大きな成果をあげてきました。
しかし、今、人口減少・超高齢化社会がやってきて、県民の皆様だれもが安全・安心で快適に暮らせ、「住んでよかった」と実感できるいばらきを目指していくことが急務となっております。
私は、企業誘致などにより地方創生に努めるとともに、新しい時代の福祉型社会、それを支える教育のあり方など、時代の変化に合わせた社会システムづくりに挑戦し、茨城の未来を光り輝くものにしてまいります。
強くてやさしい茨城県、誰もがいきいきと躍動するいばらきを、一緒に実現していきましょう!
皆様のご支援を心からお願い申し上げます。
鶴田真子美
つるた まこみ
- 所属・職業等:無所属(茨城一新会(小沢一郎後援会)、新社会党、つくば・市民ネットワーク、とりで生活者ネットワーク
、日本共産党、緑の党グリーンズジャパン 推薦)・NPO理事長 - 性別:女
- 生年月日:1964年12月8日
略歴
学歴・取得学位
- 1990年 東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業
- 1992年 東京外国語大学大学院博士前期課程修了 文学修士
- 1994年 東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学
職歴
- 1991年 日伊協会講師
- 1994年 聖徳大学、東邦音楽大学非常勤講師
- 1995年 慶応義塾大学非常勤講師
- 1998年 武蔵野音楽大学非常勤講師(現在に至る)
- 2000~2003年 NHKテレビイタリア語会話講師、監修
翻訳、通訳経験多数(デザイン、ファッション、スポーツ分野)
イタリア文学の研究を通して、イタリアの画期的幼児教育
『レッジョエミリア・アプローチ』についても精通
幼稚園等で講演活動をしている
政治理念・立候補の動機
児童虐待防止や動物保護など、小さな弱いいのちと向き合う活動を通して、行政の冷たい現実を変えてきました。茨城県は、大型開発を優先してきたために、医療や福祉は全国最低クラスです。
全国8位の財政力がありながら豊かさが実感できないのは、税金の使い方が間違っているからです。県政をがらりと変え、原発からいのちを守り、だれもが安心してくらせる茨城県をつくります。
政策
1 みんなが安心して暮らせる茨城に
- (1) 医療・福祉
- 医師・看護師・介護職員不足の解決をはかります。
- こどもの医療費を高校卒業まで完全無料化します。
- 国保税・介護保険料の引下げのために、県の財政支援を強化します。
- (2) 子育て・教育
- 保育所を増やし、保育の質を確保して、待機児童をなくします。
- 給付型奨学金制度をつくり、貧困による教育格差解消をすすめます。
- 学校給食の無料化をすすめます。
- 35人学級を中学校3年まで広げます。
- (3) 貧困対策
- こどもの貧困の実態を調べ、削減目標を決めます。
- 税金滞納者の実態を把握し、生活困窮者には生活支援を行います。
- (4) 自然災害対策
- 堤防整備など防災インフラを徹底的に整備します。
- 女性の視点も入れて、地域の防災体制を整備します。
2 くらし応援で雇用をふやす
- (1) 雇用をふやし働き方を改善する
- 非正規から正規への転換など、県が模範を示し企業に働きかけます。
- 最低賃金を時給1,500円以上に引上げるよう国にもとめます。
- 労働基準法など労働者保護の制度の啓発をはかります。
- (2) 地域経済の活性化をはかる
- 商工予算を大幅に増やし、中小零細企業への支援を強化します。
- 自然環境をまもり、林業と漁業の振興をはかります。
- 芸術と観光を結び、魅力ある文化先進県をめざします。
- (3) 食と農の豊かな発展を
- 削られた農業予算をふやし、「戸別所得補償」復活を国に求めます。
- 学校給食に地元食材を増やすなど、地産地消と食育を推進します。
3 原発依存を脱し、雇用をつくる
- (1) 原発からいのちを守る
- 老朽化した東海第二原発の再稼働・運転延長には同意しません。
- 福島原発事故の原因、健康への影響、放射能汚染を検証します。
- (2) 原子力防災を見直す
- 原子力施設の最悪の事故を想定し、防災計画をつくりなおします。
- 甲状腺エコー検査等の健康調査を継続的に行います。
- (3) 省エネルギー・再生可能エネルギー先進県をめざす
- 建物断熱の徹底、廃熱の有効利用等をすすめます。
- 太陽光発電など再生可能エネルギーの大幅な普及をすすめます。
- 無秩序な設置を規制するため発電施設の設置基準を見直します。
- (1) 憲法を県政のあらゆる分野に活かす
- 基本的人権をくらしのすみずみに活かします。
- 女性の地位向上、LGBTなど性的少数者への差別解消をはかります。
- こどもの人権を尊重し、虐待防止に全力を尽くします。
- 平和主義に徹し、9条改憲に反対します。
- (2) 地方のことは住民の意思にもとづいて
- 茨城県のことは茨城県が決める地方自治をつらぬきます。
- 情報開示を徹底し、住民の意思で決める住民自治をつらぬきます。
4 憲法と住民自治を活かす
5 すべてのいのちが輝く茨城に
- (1) 小さな弱いいのちを守る
- 保護・譲渡・啓発の体制を整え、犬・猫の殺処分ゼロを実現します。
- アニマルポリスを導入し、動物虐待を解決する仕組みを作ります。
- (2) 戦争と原子力からいのちを守る
- 戦争や原子力事故を防ぎ、核兵器を廃絶するため行動します。
これまでの政治実績
- 1999年に取手市で起きた児童虐待事件の背景を徹底して調べ、支援を必要としていた親子に行政が対応できていなかった事態を知り、医師、行政、民生委員などをつなぐため奔走し、「いばらき子どもの虐待防止ネットワークあい」の発起人となりました。
- 2015年の関東・東北豪雨による水害の後、常総市で公示情報のあった犬猫50頭以上をすべてNPO法人CAPINで引き取り、常総市で殺処分ゼロを2年にわたって実現しています。また、国・県・市と粘り強く交渉し、ペット同伴での避難をつくば市の国家公務員住宅で実現しました。
- イタリアの画期的幼児教育『レッジョエミリア・アプローチ』を紹介し、幼稚園等で講演活動をしています。
県民の皆様へのメッセージ
私が目指すのは、いのちとくらしを守る県政です。すべての命が輝き、県民にとって暮らしやすい、働きやすい、子育てしやすい県政に、がらりと変えます。
東海第二原発の再稼働を止める
地震が多い茨城県。東海第二原発の30km圏内には約100万人もの県民が暮らしています。過酷事故を起こせば、どんな避難計画を立てても、県民を守ることは出来ません。
原発発祥の地・茨城から、原発ゼロを実現し、再生可能エネルギーの先進県にしましょう。太陽光・風力・バイオマスなどを活用し、新たな産業と雇用を増やします。
格差と貧困をなくす
私は、これまで軽視されてきた福祉や医療、教育の充実に優先的に取り組みます。
保育所待機児童ゼロ、子どもの医療費は高校卒業まで完全無料化、深刻な医師・看護師不足の解消を協力にすすめ、介護体制を強化します。国保税や介護料の負担軽減に取り組みます。学生には返さなくて良い奨学金制度を県として創設します。いじめや虐待を防ぐためにも正規の教員を増やし、児童相談所などを増設します。
中小企業や農業への支援とセットで、最低賃金を時給1500円に段階的に引き上げます。中小企業の人材確保や、農家への戸別所得補償と農作物の価格支援を進めます。
財源はどうするか。全国8位の財政力を活かし、ムダづかいを徹底的に見直します。県外の大手ゼネコンを儲けさせ、環境破壊にもつながる大型開発…常陸那珂港建設や、霞ヶ浦導水事業、八ッ場ダム事業から撤退し、くらし向上の予算を確保します。
県民が誇りをもてる輝く茨城県の実現
残念なことに本県は魅力度最下位が続いています。しかし、海・山・川の素晴らしい自然、質の高い農産物、つくばの科学の力など、世界に誇る宝があります。これらを活かし、県民が誇りを持てる茨城県をつくります。
茨城県は、私の大好きな北イタリアのエミリアロマーニャ州と友好提携を結んでいます。世界中から注目される幼児教育で有名な都市があり、日本の剣道は大変人気です。教育・文化・スポーツの草の根の交流によって、どんなに豊かな実りがあるか、考えただけでわくわくします。
私は6つの政党・政治団体から推薦を受けました。野党と市民の共闘が、いま新しい流れをつくりだしています。政治の私物化やごまかしは、もううんざりです。
私は憲法を県政に活かし、戦争がない平和な社会を地方から作ってゆきます。県民との対話を重視し、情報開示を徹底します。
持ち前の打たれ強さを発揮して、誰もが安心できるくらしを実現するため、全力で取り組む決意です。
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