兵庫県知事選挙

2017年兵庫県知事選挙、候補者を比べる

7月2日投開票の兵庫県知事選が6月15日に告示されました。5選を目指す現職の井戸敏三氏、元兵庫労連議長の津川知久氏、前加西市長の中川暢三氏、コラムニストの勝谷誠彦氏が立候補しました。

政くらべでは、各候補に事前にプロフィールや政治理念・政策などの情報提供をお願いしました。回答いただきました候補者の情報を掲載しています。投票の際の参考にしていただければ幸いです。

兵庫県知事選2017の立候補者一覧

提出順に掲載。候補者の回答などにより情報量に違いがございます。
※井戸敏三陣営と勝谷誠彦陣営からは「ホームページから抜粋してほしい」と言われました。資料からの抜粋は「情報の切り取り」となる恐れがあり、候補者本人の意図しない内容で伝わる可能性があることから、選挙特集ページにおいては、抜粋を行わない編集方針です。各陣営には同じフォーマットの質問用紙を提出し、それにご回答いただくこととしております。選挙準備でお忙しい中、情報提供にご協力いただいた陣営からのご回答のみの掲載となります。

中川ちょうぞう

中川ちょうぞう

なかがわ ちょうぞう

  • 所属・職業等:無所属・前兵庫県加西市長
  • 性別:男性
  • 生年月日:1955年11月30日
  • 出身地:兵庫県加西市

中川ちょうぞう氏のページ

略歴

  • ・兵庫県立北条高等学校卒業
  • ・信州大学経済学部卒業
  • ・大学卒業後、鹿島建設に入社(23年間)大規模な都市開発事業などに従事
  • ・松下政経塾に入塾(第1期生)2年
  • ・前兵庫県加西市長(2期)
  • ・加西市長の時に北条鉄道代表取締役社長
  • ・前大阪市北区長

現在

  • ・一般財団法人新国際学術センター理事長
  • ・一般社団法人新地域創生機構理事長
  • ・早稲田大学パブリックサービス研究所招聘研究員
  • ・東洋大学PPP研究センター客員研究員
  • ・プラチナ構想ネットワーク特別会員
  • ・一般社団法人兵庫総合研究所政策顧問
  • ・社団法人レオ財団 アドバイザー
  • ・一般社団法人経営実践研究会 アドバイザー
  • ・東久邇宮文化褒賞受賞

政治理念・立候補の動機

民間の発想と経営手法を活用して「行政(自治体経営)にイノベーションを起こし、公共サービスの質を高めて、効率行政によって市民負担を軽減し、利便性の高い行政を実現します。

既成政党や政治資金問題を批判する以上、私はどの政党にも属さず、不偏不党の立場で、サラリーマンの貯えの範囲内で今日まで戦い続けてきました。
それは、政策がほとんど議論されない今の選挙制度の問題点を明らかにしつつ、投票に行かない有権者の意識改革を促すためです。各種団体が出馬を要請するため「推薦」を取りまとめる慣行、選挙事務所に国会議員などの為書や上記推薦状を貼り出す慣行、そんな古い選挙の仕方が続くこと、それをプロモートしている人達がいることに危機感を覚えています。
今度こそ地元の兵庫県では、政策や実務能力を見て投票てきるよう、その為の選択肢の1人としてとして立候補を決意しました。

政策

大幅な分権
県から市町に可能な限り権限・財源・人員を移譲する。県は広域的課題の解決、市町支援と市町間の連携に力点を置き、基本的には市町毎に県民のより近いところで、即断即決で柔軟に対応できる仕組みを作る。
「減税」と資産活用
一時的なコストカットではなく、意思決定を速め、業務の手戻りや課税漏れを減らし、行政の生産性を向上させるとともに、資産活用と税外収入などで将来にツケを回さず減税を実現する。
「規制緩和」と「行政イノベーション」
「投票したら1万円(地域通貨)」、多くの行政課題に国家戦略特区で挑戦、最先端の個人認証技術で電子行政(住民票や印鑑証明を不要に)、地籍調査の徹底と所有者の明確化など。
「環境の兵庫」づくり
市町の「ゴミ有料化」を進めてゴミを削減、流域行政の観点から川ゴミ・海ゴミに注力する他、「デホジット制度」を導入、GPSやICタグで不法投棄を撲滅。
「健康経営」と最適福祉
豊かな経験・知識・技能を備えた元気な高齢者が、希望すれば何歳になっても社会的に活躍できるアクティブシニア制度(生きがい対策)を創設。国内初の本格的なCCRCの整備、西宮や姫路の病院統合など。
「議会改革」と県民自治
住民投票条例(常設、ネット活用)、議会基本条例、日本初の選挙条例の制定。市町の投票率70%以上を目指し、投票率も考慮して補助金配分。
選挙落選者も本人が希望すれば臨時職員などで3年間雇用できる仕組みを創設。通年議会・夜間休日議会、議員定数・報酬・政活費の削減、議員在職定年(連続3期、通算5期以内)など。
「知事3期条例化」と「報酬5割カット」
通算3期までに自主規制する条例を定める。知事報酬を半減し、第三者有識者の査定により業績給を加算。女性副知事、民間副知事を登用。官民の人事交流、能力主義の導入など。
公民連携の推進、NPOや市民活動の支援
公共空間の活用、公共資産マネジメント、パーク・マネジメント、インフラ整備や維持更新、上下水道や播但道のコンセッション、但馬空港利活用、SB・CBで社会的課題を解決。
子育て・教育・若者定住
全国トップクラスの教育、中高一貫校、公設民営校、ふるさと教育、待機児童解消、子育てバウチャー、若者に夢と仕事を。若者が住んで働き、結婚・子育てができる兵庫に。
兵庫のグランドデザイン
─次世代型まちづくり(プラチナ都市)、コンパクトシティ、防災樹林、空き家対策、交通政策、シェアリングエコノミー、多自然地域(特に但馬、丹波、淡路、播磨の周辺部)の振興など。

これまでの政治実績

  • ・兵庫県加西市長就任時、市税収入の10年分超にも積みあがっていた過去の累積債務を実質6年間で33%削減。単なる支出削減の再建ではなく、教育や子育て分野、医療福祉分野、雇用や税収増に繋がる分野には税金を投入し、企業誘致や税収増や雇用増に成功した。
  • ・市長在職中は加西市や兵庫県が出資する第三セクター北条鉄道株式会社の社長も務め、全国初のボランティア駅長制度など、数々のアイデアで廃止寸前のローカル鉄道を軌道に乗せた。

県民の皆様へのメッセージ

政治が悪い、行政が怠慢だと陰で不満を言ったり、おとなしく税金を納めているだけでは政治や行政は良くなりません。

棄権せず、投票に行って政策本位で優れた政治家を選び、公約を果たしたかしっかりチェックすることが大切です。
言い換えれば、投票を通した有権者の積極的な政治参加でしか政治は変えられません。本気で改革をする政治家、能力のある政治家、国民のために必死で頑張り、きちんと結果を出せる政治家をきちんと選びましょう。

また、選ばれる側の政治家や政党が、自分たちに都合の良い公職選挙法や政治資金規正法を定めています。
各種団体が出馬を要請するため「推薦」を取りまとめる慣行、選挙事務所に国会議員などの為書や上記推薦状を貼り出す慣行など古い選挙の仕方が続くと、既成政党や既存の政治家だけで改革は期待できません。

私はこれまで、民間企業と市役所そして大学研究などで得た知識と経験とネットワークを生かして、次世代型の街づくりと自治体経営を進め、「プラチナ都市」の創造を提唱してきました。
そこでは、効率的で質の高いサービスが提供され、市民負担も軽減されて、きっと住んでよかったと実感してもらえる街にできると確信します。私は、民間企業の経営者が自治体の経営に参画できる兵庫県にしたいと考えています。
時代を先取りし、新たな価値を創造できる者がトップにいるか否かで、自治体の将来は大きく左右されます。

業務の流れを把握し、現場を知っている私だからこそ、様々な改革のアイデアが浮かびます。構想力と実行力があり、「言ったことは必ず実現する、できないことは言わない」私と一緒に、地域から日本を変えて行きましょう。

中川ちょうぞう氏のページ


津川ともひさ

津川ともひさ

つがわ ともひさ

  • 所属・職業等:無所属・憲法県政の会代表幹事
  • 性別:
  • 生年月日:1950年7月6日

津川ともひさ氏のページ

略歴

  • 1950年 兵庫県洲本市生まれ
  • 1969年 兵庫県立姫路西高校卒業
  • 1975年 名古屋大学法学部卒業
  • 兵庫県立東播磨高校、同東播工業高校で社会科教諭
  • 現在、憲法が輝く兵庫県政をつくる会(憲法県政の会)・代表幹事
  • 現在、憲法改悪ストップ兵庫県共同センター・代表
  • 現在、原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会・共同代表

政治理念・立候補の動機

この世に生をうけ、まなび、そだち、はたらき、子をもうけ、歳をとったなあといいながらやがて生をまっとうする。それらがさまざまな人のつながりにささえられ、そしてささえあう。そんな、人間にとってあたりまえの社会にしていきたい、それが私の日頃の思いです。

私は29年間、高校の社会科教員として生徒と向き合ってきました。平和憲法を守る運動や、はたらく人のくらしと権利を守る運動にとりくんできました。
このたび県下全域をまわり、多くの方からお話をうかがいました。その中で、地域から学校や病院、公共交通機関がなくなり、地域がこわされてきていることを痛感しました。同時に、地域を何とか再生しようと、たくさんの方ががんばっておられることも知りました。

“人と地域を守る県政”に変えなければならない。その決意を新たにしました。「生活をささえる県政」「平和にこだわる県政」「原発をなくす県政」に、みなさんとご一緒に県政を変えていく、それが私の決意です。

政策:人と地域を守る県政に――いま地域がこわされている

はたらく人のくらしを大切に
・最低賃金をいますぐ1000円にして1500円をめざす。
・兵庫県内の職場から過労死・長時間労働をなくす。
中小企業と農林漁業をまもる
・県内の中小企業、農林漁業を応援し、「地産地消」をすすめる。
・住宅・店舗リフォーム助成を実現する。中小企業への県独自の補助金をふやす。
教育・子育て安心の兵庫県
・返さなくてもいい県独自の奨学金制度をつくる。
・認可保育所をふやし待機児童をなくす。
・教育予算をふやし、少人数学級をすすめる。
医療と福祉に手厚く
・高校卒業まで医療費を無料にする。
・高齢者の医療・介護の自己負担を軽減する。
平和をまもりひろげる
・核兵器を積んだ艦船を入港させない非核「神戸方式」を県内の港にひろげる。
・「戦争する国づくり」をゆるさない。
原発リスクのない社会
・「原発ゼロ」を国と電力会社にはたらきかける。
・再生可能エネルギー活用を本気ですすめる。

これまでの政治実績

議員や首長とそれらへの立候補などこれまでの「政治実績」は、ありません

県民の皆様へのメッセージ

私は、県政を3つの柱で転換します。

第一に県民の生活をささえ地域経済を守る県政に切り替えます。

若者と子育てを応援します。返さなくてもよい奨学金を県独自でつくります。県下からブラック企業をなくします。公立保育所を増やし、子どもの医療費は高校卒業まで無料にします。最低賃金は、ただちに1000円、そして1500円をめざします。国保と介護の負担を減らします。

いまの県政は、企業立地補助金をつくり、パナソニック一社に131億円も渡しました。ところがわずか数年で尼崎から撤退してしまいました。

地域経済を守るカナメは、企業の99%を占める中小企業・地場産業と農林漁業を応援することです。私は、住宅・店舗リフォーム助成制度をつくり、仕事をつくります。農林漁業を兵庫県の基幹産業と位置づけ、振興をはかります。

無駄な大型公共事業をやめれば「人と地域を守る」財源は十分生まれます。

第二に、原発ゼロ、再生可能エネルギーを本気で進める県政に転換します。

兵庫は福井県の原発から50キロ圏に接し、近畿の水がめ=琵琶湖もあり、事故が起きれば大変です。ところがいまの知事が、関西広域連合長として、大飯原発の再稼働を容認したことは残念です。

私は、政府に「再稼働反対」とはっきりものを言い「原発ゼロ」の決断を求めます。再生可能エネルギー先進県をめざします。

第三に、平和にこだわる県政を推進します。

安倍政権は戦争法を強行し、期限を切って憲法9条を変えると言い出しました。「教え子を再び戦場に送らない」は、教員だった私の原点です。

いまの県政は、姫路港に三度もアメリカの軍艦を入港させています。私は、「非核平和兵庫県宣言」をおこないます。核兵器を積んだ軍艦は港に入れない非核「神戸方式」を県下すべての港にひろげ、兵庫から平和の声を発信します。

私は、人と地域を守り、安心・安全な兵庫、くらし優先の兵庫を必ず実現します。

津川ともひさ氏のページ


勝谷誠彦

勝谷誠彦

かつや まさひこ

  • 所属・職業等:無所属・コラムニスト
  • 性別:
  • 生年月日:1960年

勝谷誠彦氏のページ

勝谷誠彦陣営からの当サイトへの情報提供の協力はございませんでした。「ホームページをご覧ください」とのことです。


井戸敏三

井戸敏三

いど としぞう

  • 所属・職業等:無所属・兵庫県知事(現職)
  • 性別:
  • 生年月日:1945年8月10日

井戸敏三氏のページ

井戸敏三陣営からの当サイトへの情報提供の協力はございませんでした。「ホームページをご覧ください」とのことです。