今度の参議院議員選挙から、18歳以上に選挙権が与えられ、政治に参加できるようになります。
うちにも中学生と高校生の子どもがおり、他人ごとではありません。せっかく選挙権を若者に与えたとしても、参加してくれなければ意味がありません。
では若者が選挙に参加するようになるためには、どうすればよいのでしょうか?
ニュースや新聞にあまり興味を示さないうちの子どもたち
最近の子どもたちは、ニュースや新聞はあまり見ないといいます。うちの子どもたちも例外ではありません。ニュースをかけていても特に見ることはなく、もちろん新聞を手に取ることはありません。
たまに興味を示したかと思えば、芸能人に関するニュースばかり。このままでは、選挙権があっても投票せずに終わってしまいそうです。
では政治や経済にまったく興味がないのでしょうか?
この答えはNOです。
例えば安保法案が世間をにぎわしていたころ、うちではこの法案に関する話でもちきりでした。だからと言って、大人がこの話題を持ち出していたのではありません。子供たち自らこの話題を頻繁に出していたのです。
安保法案の話題に子どもたちが食いついたのは、一つに学校の授業でよく話題に上っていたこと。もう一つに、特に息子ですが、「もしかしたら自分が戦地に行かされる日が来るのかもしれない」という当事者意識が強まったことなどが理由ではないかと考えます。
当事者意識が政治に関心を持つきっかけに
子供たちにとって、ニュースの中で伝えられていることは、あまり身近に感じられないのかもしれません。ニュースや新聞はどうしてもお堅いイメージがありますし、見る前からなんだかわからないと決めつけてしまうこともあります。
しかし今回の安保法案のニュースからもわかるとおり、「自分も関係するかもしれない」と強く感じることで、途端に「他人ごとではない」と興味がわいてくるようです。安保法案だけではなく、政治に関することはどれも私たちの生活にかかわる大切なものばかり。
そのことを意識することができれば、きっと政治に関心がわくのではないでしょうか?
もっとも私たち大人も投票率は下がる一方ですし、なかなか政治を身近に感じることは難しいのですが…。でもこれから日本を作っていくことになるであろう子どもたちに、政治に関心を持ってもらうことは私たち以上にとても大切なことだと感じます。
身近な人の話から、当事者意識が強まる
では、子どもたちが政治を身近に感じるためにはどうすれば良いのでしょうか?
そもそも選挙権を持つことが「他人ごとじゃない」と政治に興味を抱くきっかけにもなりえます。でも、「誰に投票しても同じでしょ」と思ってしまったら選挙にはいきませんよね?そうならないためにも、政治について興味を持ち知ることは大切なことです。
最近は、若者でも見やすいニュース番組や、ニュースの解説番組が増えてきています。
このような番組がもっと増えると、若者の関心も強まり、政治を身近に感じるきっかけになるのではないでしょうか?
今人気のアイドルがもっともっと出演して政治について語ってくれたりバトルしてくれたりすると、より面白くて興味を持てるかもしれません。
学校の授業も大切です。
学校の先生の話は、意外と子供たちを左右します。先生が授業中に少し触れてくれるだけでも、子どもたちは興味を持つきっかけになるのです。
家庭での会話ももちろん大切です。
ニュースを一緒に見ながら、わかりやすく解説してあげるだけでも身近に感じるきっかけになるかもしれません。
とにかく自分の身近な人が政治について語っているということが大切なのだと思います。
まずは大人が興味を示すことが大切
せっかく若者に選挙権が与えられても、政治に興味を持てなかったり選挙に行かなかったりするなら意味がありませんよね。
これから日本を支えていく若い人たちが政治について考え、自分たちの手で政治家を選択することはとても大切なことだと思います。
「だいじょうぶなの?」と思われる方もまだいるかもしれませんが、この機会を与えることが若者たちが変わるきっかけにもなるかもしれないですよね。
政治だけではなく、何事も「自分には関係ない」と思わずに、「この行動が何かにつながるのだ」という意識を常に持って行動することが大切なのではないでしょうか?
そのためには私たち大人がそれを実践し、子どもたちに伝えていくことが若者たちの政治への関心にもつながり、投票率を上げるのではないでしょうか?