本当に日本を良くしようと思っている政治家を見極めるのは難しい
政治家は何をする人なのか本当に政治家は分かっているのだろうか。
自らの考えを実行するために選挙を戦って政治家になったのにも関わらず、目的が逆になり選挙に通るために政治家をしている人が多くなっているように思う。
本当に日本を良くしようと思って発言していることと、選挙のための甘い誘惑を私たちは見分けていかなければならない。
これはすごく難しいことである。私もただの大学生なので正直その人の人となりや経歴でしか判断できていない。ただ、私は人間関係でも同じで、やはりある程度はその人に対する好感度や期待やこれまでの実行力で判断してもはずれはそうそうないのではないかと思う。
しかし、その発言のなかに、明らかにメリットが多すぎるということや、その立場や権力でその規模のことを動かしていくことは困難だろうという時は、不安定すぎて肩入れ出来ない。
政策の実現にはやはり権力は不可欠である。これは黒い意味ではない。
分かりやすく言えば、この記事で私が「今日から消費税はなし」と叫んだところで何の効力もないということと同じである。
例えばこれを総理大臣が発言したらどうなるだろうか。それが叶うかということは別にして大きな影響があることは間違いない。
なので、小選挙区の投票や地方議員の選挙がいくら個人に対してだからといって党を全く無視しても意味がというのが私の意見である。
もちろん素晴らしい政治家が一人でも増えて欲しい気持ちはあるが、大きなことを言って当選してもその人の党の議席がなければ叶うことはないだろう。なので選挙に行くときは個人だけでなく、政党のマニュフェストのも注目した方が良いと思う。
どんな政策にもメリットとデメリットが存在する
選挙活動の中でメリットしか言わない候補者が多いことにも私は不快感を感じている。何のデメリットもなく進むことなどあるわけがないと思ってしまう。
例えば、京都の条例を例にあげてみるととてもわかりやすい。「風情がなくなるので看板の高さは制限する」という条例では、京都の美しい景色や風情は乱されることはなく観光客も京都を視覚的に楽しむことが出来る。
しかし、一方では飲食店のアピールが出来ないというデメリットもある。これらはメリットに隠れがちであるが、当事者にしてみれば大問題である。
このようなことが政治の政策にも必ずある。それはどんなものに対してもそうである。今大きなニュースになっている軽減税率の問題も一部の商品が8%にとどまることでメリットがあるのはそれらを輸入する業者や我々消費者である。しかし、デメリットはないか。必ずある。
私が考えたデメリットはそのことによってレジや機械の設定などをやり直さなければならないこと、対象食品のせいでおきるメーカーの損益である。これらのことも考慮して私たちは政治家の発言を聞く必要がある。どちらが悪いとか良いとか、そんなに簡単に判断できるものではないのである。
そして注目したいのは彼らが当選した後のことである。
私たちは選挙や投票そしてその結果にばかり気をとられてその後の動向を見逃してしまいがちである。
言っていたことはどのレベルまで進んでいるのかということに日々焦点を当てておく必要がある。言っていた政策がほったらかしにされた状態であるなら彼らに次回から投票しなくても良いだろう。
しかし逆は絶対にあってはならない。コツコツとマニュフェストを実行してきた党よりも、口先で選挙前に大きなことをいう党に関していうと、私たちは試されていると考えておいた方が良いだろう。実行し成果をあげた者には次回への道があるが、そうでなければ道はないと政治家に危機感を持たせるこが出来ることも我々有権者の特権である。
そのためには判断力をつける必要がある。正直、テレビに政治家が出てきて話す言葉はメリットの面が多いだろう。これはもう仕方のないことかも知れない。私たちは様々な情報機関を使い彼らの主張の本当の真実を見抜き、当選させ、国を動かす力を与える義務と責任があると思う。