政治は難しくない

どうしても難しく考えてしまう政治ですが、その為に政治への関心を持てなくなっている方が多いと思います。政治は人の営みとは切り離せないことで、あらゆることと繋がっています。どうしたら政治に関心を持つようになるのでしょうか。

政治の言葉の意味

政治と言われてもピンとくる人は実はあまり多くはないのではないでしょうか。私もそのうちの1人です。ただ選挙には出来るだけ行くようにしていて、期日前投票も行っています。ですが、自分が投票した立候補者が当選したかどうかを知らないことも多いですし、当選後にどのような政策でどんな活動をしているのかを追うことはしていません。何か不祥事があったときに投票したのは間違っていたかなと思うくらいです。政治にはとっつきにくいイメージがあるので、選挙には行く、までで止まってしまっています。

政治とは、広辞苑では「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象。」となっていて、 大辞泉では「1. 主権者が、領土・人民を治めること。2. ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。」としているようです。

これらからわかるのは、悪い意味としてではなく、上下の関係は避けられないということかもしれません。他者と共に行う営みでありつつ権力や支配に関わること、となっているからです。本来であれば、他者とは対等な関係であるはずなのですが、権力で支配するという意味にも受け取れます。ただこれは、主権者が領土を治めたり、社会の対立や利害を調整する場合、社会全体を統合する為には必要なことであることも事実です。そうでなければ、社会が混沌としたままで、何も決まらず、誰もが何をどうしたらいいのかわからない、といったことにも繋がるからです。恐らく、人類が誕生した頃から政治はあったのでしょう。人が人として生きて行くには政治からは逃れられないのです。

政治に興味を持つには

他者と共に行う営みが政治なので、あらゆることは直接的ではなくても、間接的に政治と繋がっています。物を買うときにお金やカードなどを使いますが、お金を作って管理しているのは政治です。カードを発行するのを許可しているのも政治で、カード払いというシステムが浸透したのも機能するのも政治が管理しているからです。税金や年金を納めるのも政治の為で、自動車が左側通行なのは政治が決めたからです。学校が小学校6年、中学校3年、高校3年、大学は4年間としているのも政治です。ありとあらゆることが政治と関係しています。国会で国会議員の方々が答弁を繰り広げたり、例えばアメリカの大統領と日本の首相が会談する、こういったことだけが政治とは限りません。

まずは政治という言葉を難しく捉えるのではなく、自分の生活には不可欠なことであらゆることは政治と繋がっている、とすることで政治の見方が変わってくると思います。選挙があるときだけ、限られた立候補者の中から誰に投票すればいいのかと考えてしまうと、政治は難しくとっつきにくい印象になります。普段の生活の中で不便に感じることや、改善すればもっとよくなるのにと思ったことなどを、どうすれば実現できるのかよくなるのかと考えることで、自分と政治との関わりが見えてきます。

私も意識的に直接政治と関わっているのは投票することだけなので、今後は投票した方のその後も意識してみようと思います。ネットで検索すれば簡単にわかるので、普段の活動などを調べてみようと思います。今はほとんどの議員の方のサイトやブログやツイッターなどのSNSがあるので、普段の生活で感じた疑問や改善点などがあれば直接メールなどでコンタクトをとってみるのもいいかもしれません。その対応で議員の方がどういう方なのかわかる場合もあるので、今後の投票の参考にもなります。

荒木潤

荒木潤

40歳の男性で、宮城県仙台市在住の自由業です。普段から積極的に政治に関心を持っているわけではありませんが、生活を良くするには政治との関わりは必須だと考えています。