新しいサヨクとウヨクの関係 〜SEALDsと山本みずき氏

2015年現在の若きオピニオンリーダー達

右翼、左翼、この両者を比較して何をイメージしますか?おそらく世代によって違うのだろうけれど、私なんかは親が学生時代、モロ全共闘世代だったもんだから、左翼のほうがインテリ、右翼は過激、って刷り込まれてたんですね。
ところが時は流れて2015年現在ではちょっと様子が違うらしいのです。それが今何かと話題のSEALDs(シールズ )と、現在慶応義塾大学法学部に通い、産経新聞グループのオピニオンサイト『iRONNA』の特別編集長を務める山本みずき氏なんです。

SEALDsって…うーん。

そもそも、私がこの件について関心を持ったのはSEALDsの活動方法に対する違和感でした。行動を起こそうという志そのものは良いと思うのですが、インタビューに答えるときの不遜な…というよりもむしろ、未成熟な子供が突っ張って格好をつけているような態度。

そしてそれは、SEALDs全体に流れている雰囲気でもありました。私はなんだか変な気持ちにまりました。彼らが言っていることは間違ってはいないはずなのに、なぜだか彼らの活動の様子を見ると、失礼ですが何かが違う気がするのです。

私は政治にそれほど詳しくはなく、ただ戦争には反対だから憲法改正もして欲しくないなぁと漠然と考えていました。
つまり、意見としてはSEALDsとまったく同じだったわけです。だからこそなんだか胸のモヤモヤが晴れませんでした。

戦争は確かにいやだ、でもあんな、なんていうか壮大な学園祭みたいな活動でいいんだろうか…。
果たして、私の周囲でもSEALDsを支持する人たちはあまりいませんでした。もちろん、彼らのやる気を評価する声も聞かれましたが。

これだ! 私の疑問に明快な答えを出してくれた山本みずき氏

そんなある日のこと、フェイスブックを見ていると、友人がシェアした一つの記事が私の目を惹き付けました。
それが、山本みずき氏についての記事でした。彼女は保守系メディアの『iRONNA』の編集長を務めながら、SEALDsの性質について冷静に分析し、批評していました。

安保法制はすなわち徴兵制ではないという言葉が印象的でした。安保法制とは、抑止力を高くすることで、他国からの攻撃の可能性を低くすることだそうです。私は物知らずなので初めてそれを正確に知りました。

だからこそ、SEALDsが安保反対だけを叫ぶことの無意味さを山本みずき氏は指摘していました。
また、暴力装置としての警察に守られてデモをし、暴力はいけないと叫ぶことの矛盾も指摘していました。言うことを聞いて欲しいなら、命令口調で叫ぶことも礼節にかなっていないと諭していました。

SEALDsと山本みずき氏の今の関係

実は、山本みずき氏は『iRONNA』の編集長としてSEALDsに取材を申し込んだことがあったそうなんです。ところが多忙を理由に断られたらしいです。
しかし後日SEALDsのツイッターでは「取材等いつでもお引き受けいたします」という旨のつぶやきがあったそうで…
保守系メディアの『iRONNA』、SEALDsとは意見が異なりますから話したくなかったんでしょうね。

山本みずき氏としては、意を異にするからこそ有益な議論が生まれるのでは、という期待があったみたいですが、両者の間には相当なレベルの差がありそうなので果たして議論になるかどうか…。

最初に書いたように、今まではごくごく浅~い知識で、左翼の人のほうが勉強家なのかと思っていましたが、最近の右翼、というか保守系のかたの中にはすごいかたがいらっしゃるんですね!
もう、ウヨクとかサヨクとかいう分類の仕方が古いのかも!?
今までモヤモヤしていたところもすっきり解決して、大満足です!

水中糸

水中糸

東京都在住のアラフォー主婦。船員を夫に持ち、そのため領土問題や環境問題を憂えながらも生来の楽天的な性格のおかげで日々猫とおだやかな生活を送っている。