政治を身近にする

普段の生活の中で本当は直接関係があるはずの政治が、はるか遠くに感じてしまうのは何故でしょう。
テレビのニュースの向こうの世界のような、永田町という別世界に住む人々のような気がしてしまいます。
「政治に関心がないから」と言えば、それはそうなのかも知れないとも思います。でも。それだけでしょうか?

遠く感じる心理的背景

関心がないから遠く感じるのか?それとも遠く感じるから関心がなくなってしまうのか?本当はどちらでしょう。
政治ですから、国際外交的な問題が山積する日本では、国内問題もさることながら、外交問題が政治家の課題として重く、国民生活にある細かい問題(それでも国民にとっては重要)は、政治課題としては「増税や介護等」限られたところしか取り上げられていないようにも思います。
本当はもっとたくさんあるはずなのですが、日本の国民は政治家に直接何かを話そうという動きは少ないように見うけられます。
政治家の後援会か、それとも特定政党の支持団体か、何か特別に熱心な人々だけが政治家との対話をしているようです。
逆に言えば、何か特別に熱心になる理由のない人は政治家と対話をしていないと言えます。
もしかしたら、これが原因なのかと思えるのです。
テレビやネット配信の動画で政治家の話を聞くことはあっても、政治家に話すことがありません。

ここで考えてみて欲しいのです。
家の近所に住む人々の中で、やはり関心があるのは普段よく話をする人ではないでしょうか。
対話がなければ遠くから眺めることはあっても関わろうという気にはならないものです。
よく対話している人なら、その出来事が自分と直接関係がなくても興味をもつでしょう。
もしも、自分の兄弟姉妹が政治家だったとしたら、政治にも興味をもつでしょう。
隣に住んでいる人が安倍晋三さんだったらどうでしょう?

しかしながら、隣に安倍晋三さんが住んでいない我々は、政党の公式サイトも見る機会がないかもしれません。
ほとんどの政党の公式サイトには、実は対話の窓口が用意されています。
メルアドや意見質問を投函するページがあります。

衆議院に席を置く政党の公式サイト

公式サイトは活用すべし

それぞれの公式サイトの中には質問や意見を投函する窓口を設けているところがほとんどです。
「わざわざ電話をするのは、ちょっと気が引ける」という気持ちもありますね。
でも、サイト上から投函するのはずいぶん気が楽です。
もし商売をしていたら、客さんが何を買いたいのか知りたいと思うでしょう。
それと同じように政党も、何が国民から支持されるのか知りたいのではないでしょうか。

たとえば「保育所が足りない」という問題も、日々大量に意見として寄せられると、獲得票数に直結するだけに政治家も本気で何とかしようと気合が入るでしょう。
政治家同士が与党と野党に別れて、国会で形ばかりの押し問答をするのを聞いているだけではつまらないと思いませんか?

コミュニケーションをとると関心が高まる

最近、自民党と民主党に同じ質問をしてみたのです。
ちゃんと返事が返ってきました。
すると、不思議なことに政治への関心が今までよりも高くなって来ました。
「たてまえはいらないから本音を教えてくれ」というような論調で質問してみたのです。
その内容は、医療に関する納得のいかないある出来事についてでした。
どちらからも、それなりの返事が返ってきました。
普段、国会やニュースでは話題に上らない内容です。
ほとんどの政党が対話の窓口を設けているのに、これを使わないのはもったいないように思います。
興味のない政治問題に頑張って関心を持つ前に、身近なところを政党に問いかけてみてはいかがでしょうか?

崎守弦太

崎守弦太

30代 男性 奈良県でペットショップ店員している。特に支持政党はありませんが、国政を決める重要なことですから選挙には必ず行くようにしています。

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