資格が多すぎる社会

特殊法人や福祉法人について、私の実体験や感想を書きながら、一部の特殊法人のためにやる気のあるヘルパーさんの賃金が結果的に低くなっている事や、資格取得のたびに〇〇協会や〇〇団体に受講料が要り足かせになっている事を紹介します。

いろんな特殊法人

最初に特殊法人について、私の実体験や感想を書きます。
まずは福祉の仮面をかぶった公務員の天下り先、特殊法人のことですが、今は独立行政法人に名前だけ変えて公務員の天下り先としてまだ生き残っている事は一般的には知られていません。

デイサービスなどの施設の車に公益財団のロゴマークが付いた車を見たことはないですか?
少し説明するとあの公益財団のロゴマークが付いた車は公益財団からの7割補助があり、施設は3割負担で買える車で、補助のお金はどこから出るかと言うと、公営ギャンブルの利益を公益財団が使い道を決めて福祉施設などに利益分配をする仕組みが作られています。

資格が多すぎる理由

見た目も聞こえも善良な財団に見えますが、昔は福祉とは全く関係が無い団体でした。
色んな活動に補助を出していましたが、補助を出したりするだけなのに給料や退職金が一般企業よりも高く、公務員を天下りしての再就職なので退職金の二重取りが問題になり、解体の話も出始めたのですが、必死に生き残るために補助の主体を国民受けがいい福祉に変えて、見た目も聞こえも善良な財団に見えるように福祉施設の補助をやりはじめて、福祉の仮面をかぶった公務員の天下り先としてまだ生き残って存在しているのです。
本来なら公営ギャンブルの利益は税金でとって配分するもので天下りの役人が決めるものでは無いと思います。

失敗した事業仕分け

民主政権の時の事業仕分けにはかなり期待しましたが、不発に終わりました。

私が知っている地方公務員の一部の例を書くと、役所で長年勤めるとそれなりの地位で退職して、そこから社会福祉協議会や市町村が運営する施設に理事として天下って、それで地方議員に立候補して最後は市長と言う道が存在します。
そして国家公務員の出世の道として天下り先が必要で、〇〇協会や〇〇団体が日本にはかなりあり、事業仕分けでごく一部の特殊法人はなくなりましたが国家公務員の必死の抵抗もあり、名前だけを変えてほとんどの特殊法人が生き残りました。

このためにやる気があるヘルパーさんや介護士さんが公務員の天下り先のためにとらなくても良い資格までとらないと働きにくい社会環境が出来てしまい、慢性的にヘルパーさんや介護士さんが不足する原因の一つと言えます。
ヘルパーさんや介護士さんが働きやすい環境を作る動きがありますが、まずは福祉関係の特殊法人は無くし福祉に関する資格を減らして、介護する気持ちがあれば資格のある無しに関係なく、平等に評価される社会環境が出来ないとヘルパーさんや介護士さんのなりてがなくなります。

やる気がある人が働ける社会を

最初の話に戻りますが、なんで介護や福祉にお金がかかるのか。
介護士さんの賃金が低すぎるから離職率が高いので賃金を上げる動きがありますが、全くそのとおりで、私も障がい者でトイレや食事はヘルパーさんがいないと無理なので仕事の大変さがよくわかるので、介護士さんの賃金が低すぎると思います。

賃金をあげると介護や福祉にお金がかかると言う政治家がかなりいますが、今の介護は色んな資格が無いと出来ない仕組みがあり、資格取得のたびに〇〇協会や〇〇団体に受講料が要り、気持ちだけでは介護が出来なくなってきた事と、資格が増えると必然的に伝票も複雑化して事務費が増え、私の感覚だと介護料の2割は事務費に消えているように感じるので、福祉の仮面をかぶった公務員の天下り先、特殊法人のためにやる気のあるヘルパーさんの賃金が結果的に低くなってる事が悔しいです。

民主政権のときに長妻厚生労働大臣がホームヘルパーの体験をして話題になりましたが。今の厚生労働大臣や政治家はホームヘルパーの現状とかをわかっていて賃金を上げようとしているのか?あまり口先だけで福祉を語って欲しくないです。

亀山孝博

亀山孝博

男性、三重県亀山市在住。無職、私は重度障がい者で生まれつきの脳性まひで、脳性まひも色んな種類があり、アテトウゼ型と言いまして手足が勝手に動いてしまう。

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