障がい者が人らしく暮らせる制度

移動支援と重度訪問介護や日常生活用具制度など障がい者の制度を紹介しながら、障がい者も自己決定、自己選択、自己責任という人らしい生き方の選択ができるようになるために政党の候補者も障がい者が1.8%になるようにすればいいと思う理由を書きます。

障がい者特有の制度

一般的には知られていない障がい者の制度で、介護保険ではない制度で移動支援と重度訪問介護を紹介します。
介護が必要な人に家事や身体介護でヘルパーさんが洗濯や掃除やお風呂に入れてくれたりするのは介護保険でおなじみですが、障がい者の制度で移動支援と重度訪問介護があります。

移動支援は旅行や買い物など移動が困難な障がい者に対して外出支援のためのヘルパーさんの費用を市町村が一部負担し、重度訪問介護は3時間以上の長時間介護が必要な重度障がい者を対象とした制度で、家事、身体、移動などすべての介護が受けられます。
なんでこんな制度があるかというと1975年に国連が障がい者権利宣言で障がいがあっても国は健常者と平等な生活する権利を保障する事を定めたことが大きかったからです。

いろんな福祉用具

障がい者権利宣言以降、健常者と平等な生活するための用具が開発されてきて、費用の負担を市町村が給付と言う形で負担する日常生活用具制度が始まりました。
日常生活用具としてどんな用具が(低所得だと無料になりますが)原則1割負担で支給されるのか書くと、ベット、リフト、車椅子、電動車椅子、シャワートイレ、簡易浴槽、シャワーチェアー、スロープ、昇降機、手すり、杖、ポータブルトイレ、滑り止めマット、補聴器、など。
上限金額や対象者も支給されるものも市町村によって違いがありますが、ほとんど同じで障がい者手帳2級より重い方は支給される制度があります。

特殊な機器と用具

日常生活用具制度は高額なワープロ、パソコン、パソコンの特殊なスイッチなども対象としてくれます。

私の「伝の心(でんのしん)」を紹介します。「伝の心」は意思伝達装置で障がい者手帳1級と言語手帳3級があると支給対象とされるもので、私も対象者です。
今この文章を書いてるのも「伝の心」で、文字盤があり呼吸でカーソルを動かして文章を作成していて、なれるとメールやホームページを見たり作成したり、テレビやエアコンのリモコン操作が出来るようになります。

私には欠かせない「伝の心」ですが、本体価格が45万円でスイッチが4万円するので日常生活用具制度が無いと買えなかったから、私の生活も色んな法律や制度のおかげで健常者と同じように暮らせるようになりました。

国会に障がい者の声を

昔の障がい者は家族が介護できなくなると死ぬか施設に入所するしかなかったけど、1975年に国連が障がい者権利宣言で障がいがあっても国は健常者と平等な生活する権利を保障する事を定めてからは、障がい者も自己決定、自己選択、自己責任という人らしい生き方の選択ができるようになりました。

しかし財政の負担も増え、介護保険に一本化する動きがあります。しかし、障がいによって支援内容が違うから難しいと思います。

財政の負担を言うなら、福祉用具が高すぎるというのがあります。私が使っている車椅子ですが、特殊なので35万円かかりましたが、補助が30万円出たので買えたけど普通は買えない金額です。
ある日のこと、足置きの滑り止めがはがれてしまいました。車椅子の修理は補助が出ない場合もあり、このときは補助が出なくて1万かかると言われたので、ホームセンターでボンドと滑り止めを買って直したら¥1500で済んだということがあります。

福祉用具は、特殊な構造だからという理由で、10年前から同じ価格で、いつまでも高額なままです。多額の給付が出るため、障がい者は助かりますが、財政負担は大きいはずです。この仕組みを理解している議員が少ないため改善できないのです。

福祉用具は高すぎる事を実際に使っている人が政治家にならないと社会に活かされないと思います。最初に書いた重度訪問介護は時間単価が安いため制度はあるけど、事業所が重度訪問介護はやりたがらないから、広まらないという実態もあります。

障がい者のことを理解している政治家がもっと増えるべきです。もっといえば障がい者の政治家が必要です。
国が定める障がい者雇用率が1.8%なので政党の候補者も障がい者が1.8%になるようにすれば福祉は変わるのではないでしょうか。

亀山孝博

亀山孝博

男性、三重県亀山市在住。無職、私は重度障がい者で生まれつきの脳性まひで、脳性まひも色んな種類があり、アテトウゼ型と言いまして手足が勝手に動いてしまう。

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