市川市の村越市長は車好き、環境政策のためのテスラEV導入っていうけど、本当は乗りたかっただけじゃないの?

市川市の評判を地に貶めた、公用車導入問題は、根本は非民主的な市長の姿勢にあり

テスラ車導入問題の責任の一端は市役所幹部職員にもあり

 
世間を騒がせた市長のテスラ車は、リース契約を解除することで結局決着しました。

この問題は、今年6月、市長車と副市長車に1台1千万円以上もする米国テスラ社の高級電気自動車2台を導入すると発表したことに始まります。

市民は驚き、市議会でも大きく取り上げられました。導入反対決議が賛成多数で可決されたにもかかわらず、市長は議会決議を無視し、直後にテスラ車を導入してしまいました。その後、市民からの反対の声が市役所に殺到し、新聞・テレビ各社に批判的に何度も報道され、大騒ぎになったのです。

それを受け、市長は導入したテスラ車のリース料の現行車との差額分を自分の給与から差し引くと発表をしました。しかし市民の納得は得られませんでした。

それで、9月議会直前に市長はテスラ車導入を断念し、リース契約を解除することを発表したわけですが、この騒動は本市に大きな傷跡を残してしまいました。市長は市民やマスコミから批判を浴び火だるまに、市川市の全国での評判はガタ落ちで、さらに行政内部も混乱と停滞というとんでもない状況です。

問題は「車の価格」だけではなく、市民にも議会にも黙って本市の市長車として不適切な大型の高級外車の導入を決め、市民の反対の声が殺到しても、市議会で反対決議を受けても、強行しようとした非民主的な市長の姿勢です。

さらに、もう一つの問題は市役所の体制です。

新市長が新たな発想を持っていろんな取り組みをしようとするのは当然です。そこを間違った方向に行かせず市長の思いをうまく実現していく補佐をするのが副市長や市役所幹部の任務です。長年の経験を持つ幹部職員なら今回のこの反応や結果を予想できなかったとは思えません。市長の暴走を止められなかった責任を問われるべきだと思います。

ここをはっきりさせ、今後市政がスムーズに運営できるよう、透明性のある政策決定システムとしていくことが必要です。石原よしのりは9月議会の一般質問でこの点を強く主張しました。今後、透明な政策決定・市政運営となるよう一層注力していきます。

またも村越市長の独断?市役所新庁舎への移転が延期??

 
老朽化と耐震強度不足から建て替えを決めた市役所の新庁舎は、現在、八幡の元の場所で来年7月の完成、業務開始に向け急ピッチで建設工事が進んでいます。

ところが、突然この移転・業務開始の時期を5か月間延期するとの発表がありました。

新庁舎の建設工事完成後、1階と2階の執務室の間に階段を設置する追加工事を行うというのです。

市長の提唱するワンストップサービス(市民が窓口を回るのではなく、一旦席についたら職員の方が入れ替わり手続きをする)で市民を待たせないために必要だというのです。

「はあ!?」階段増設しただけでどのくらいの待ち時間が減るのでしょうか。

これまで関係部門と専門家の徹底的な検討の上で設計をして建設を進めてきたのに、ちゃんとした検討なしに市長の思い付きで計画をコロコロ変えてもいいのでしょうか。また、将来的には市民が役所に来る必要がない電子行政化をめざしている市長の方針とも矛盾します。

延期による影響は、追加工事費と5か月間の仮庁舎経費だけではありません。5か月間余計に、駅から遠い不便な仮庁舎に来庁する市民や職員の無駄な労力や時間、庁舎分散による業務の支障、市役所が戻って来るのを待つ八幡商店街の売上げ減など、もっともっと大きな影響があるでしょう。

階段を設置することにより、執務室の面積が減り本庁舎に入るはずだった部署の一部が外部にオフィススペースを確保するコストもバカになりません。

また、今回も市長はこの突然の計画変更について、市民や関係者の意見を聞くことはありませんでした。テスラ問題の反省がないのでしょうか?

石原よしのりは、この無駄な追加工事、移転延期案に反対し阻止すべく頑張ります。

みなさん、生活に密着した市政を共に考えていきましょう

石原よしのり通信 第55号より

石原義規

石原義規

市川市議会議員

1960年5月31日生まれ。
東京大学卒業 (農学部 森林・林業政策専攻)
王子製紙入社。以後27年間、工場現場をはじめ事業管理、経営企画、海外事業を担当。米国 Wake Forest大学大学院卒業(経営学修士MBA)。
2011年に市川市議会議員に初当選

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