投票という当然の権利行使で、日本を簡単に、劇的に変えられる?

日本は危険な状態だと言われてます。北朝鮮の核開発。中国の海洋進出など。日本を守らなくては!私に何が出来るのか?ということを真剣に考えている人がたくさんいるでしょう。明治維新を成し遂げた維新志士をモデルに考える人が多いと思いますが、現代日本なら維新志士のように命をかけることなく、日本を変えられるかも。

幕末と現代日本での「私に出来ること」には大きな差がある??

最近は不安を煽るようなニュースばかりで、「日本は大丈夫なのか?」と心配になります。数ヶ月前に、若者たちが中心になって「戦争反対!憲法守れ!」とマイク片手にリズムに合わせて行進してました。

日本が危ない状況だからこそ若者が立ち上がらなければ!そう思って立ち上がったのでしょう。まるで明治維新を成し遂げた志士の皆さんのようと煽っている人達も少数いるようですが、本当にそうなのでしょうか?私はちょっと疑問に思っています。

考えてみると、幕末と現代日本は大違いです。現代では「投票権」が当然の権利としてありますが、幕末にはもちろん投票権などありませんでした。

この当然の権利である「投票権」をしっかりと行使すること。日本の政治を変えるきっかけというのは、この「当然の権利」にこそあるのかもしれません。

日々の生活を変えること無く、日本を変えられる?

「投票権で日本が変えられる?そんなこと、みんな言っているけど何も変わってないでしょ!」
と私は先日友人から言われました。しかし、世間の若者たちは「本気で投票」しているのでしょうか?と私は友人に尋ねました。今の有権者の皆さんは、あらゆるツールを駆使して、本気で情報を集めて、「この人ならきっと日本を変えてくれる」と心の底から思える人に自信を持って、しかも責任を自身で取る覚悟で投票しているのでしょうか?

参議院議員の青山繁晴さんがこんなことを言ってました。
「もう『知ってる人だから』という理由で投票するのはやめましょう。ネットを使ってちゃんと調べましょう」
元大阪市長の橋下徹さん、私はこの人、正直苦手です。おそらく友達にはなれないと思いますが、橋下さんが選挙カーの上でこんなことを言ってました。
「皆さん投票に行きましょう。出来れば私たちに投票してほしいけど、せめて『白票』を投じましょう。そうすれば、政治家からすると相当なプレッシャーになります。デモなんかやっても日本は変わりません」
つまり2人の言葉をまとめるとこういうことになります。
「投票する前にしっかりと立候補者について『ネット』で調査し、それでも投票したい人がいなかったら『白票』を投じよう」

明治の維新志士…「天下国家のために自分が正しいと信じたことに命をかけて務めた政治活動家達」‥‥しかし、彼らが命をかけたのは、「投票」という自分の声を政治に反映させる方法がなかったからだと思うのです。今なら誰に投票しても罰は受けません。現代日本でなら、幕末に比べると、かなり簡単に、命をかけること無く「維新志士」たちと同じように「政治を変えることが出来る」のではないでしょうか。しかも、投票という「当たり前の権利」を行使することで。

何かしなくては!!という焦りが、「大きなことをやらなくては!」と若者に思わせているのでしょうけど、今の日本でなら「当たり前の方法」で政治が変わるのかもしれません。

投票のやり方。投票先はどうやって選ぶ?

選挙で誰に投票すればいいのか?政党の政策で選んで投票すればいいのか?それとも「立候補者個人」を見て投票すればいいのか?
両方備わっているのなら問題ないでしょう。「自分が正しいと思う政策を実現してくれて、かつ、その立候補者に実行力が備わっている」。それなら問題なく投票できます。しかし、片方しか当てはまっていないのなら?その時は「立候補者個人」を見て投票したほうがいいと私は思ってます。特に、立候補者個人を選択するなら、過去の実績がある人を選ぶといいのではないでしょうか。
それでも投票したい人がいないなら、私は橋下さんが言うように白票を投じることにしています。例えば自分の選挙区にいい人がいないなら、小選挙区は「白票」、比例区では「個人名を書く」という選択肢もあります。実際私はここ数年はこれをやってます。

もしも「投票率100%、当選者の得票率25%、白票50%」という選挙結果だったらどうでしょうか?その立候補者は「民意を背負っている」なんて言えないでしょう。白票50%で成立した内閣なんて、焦って死に物狂いで仕事するのではないでしょうか?白票は「あなた達の中に任せられる人がいません」という意思表示です。「投票に行かない」という選択とは違い、そこには「意思」があるのではないでしょうか。時間がなくて立候補者を調査できない方は「とりあえず白票」でもいいと思うのです。それで、政治家の尻を叩けるなら、その白票には大きな意味があると思います。

田村和志

田村和志

30代、男性、青森県在住、実家の鮮魚店に務めている。自宅近くに自衛隊駐屯地があり、県内には原子力発電所と使用済み核燃料の中間貯蔵施設・三沢米軍基地が存在することから、政治への関心が強くなる。