メディアが作り上げた「女性」「若い」という殻を破るために

議員生活も5年となった。初出馬の時から、学生時代から趣味兼アルバイトとして、ファッション雑誌等で活動していたことを無駄に揶揄され、「若いお姉ちゃん」というイメージを払拭するために予想以上に労力を費やすことになった。週刊誌に出るときも、テレビに出るときも枕詞がつく紹介が基本となる(※報道番組は異なる)。
こういったメディアの報じ方から、「女性」「若い」議員が政界で新しいアイコンとなり、基礎自治体の選挙では若い女性が複数出馬するとミスコンなどと言われる始末だ。そして、一人の女性議員が不倫旅行や政務活動費で問題を起こすと同じカテゴリーとして十把一絡げにされることに心の底から不愉快に思っている。

現在、私は千葉県議会議員(我孫子市選出)として活動しているが、我孫子市議会議員時代も定数24名中女性は4名しかおらず、唯一の20代であったことや最年少であったことから好奇の目で見られていたことは認識していた。しかし、私は確固たる信念と政策があることを実直に自分の言葉で伝え、市議会においても男性に負けずに政策を提言し、時には追及し、そして、地元の声を拾うことを欠かさなかった。とにかく自分の言葉で我孫子市をどうしたいか、ということを4年間かけて丁寧に歩いてきた。若い女性の枠を超え、「一人の政治家」として市議会の活動を理解していただいた上での選挙でなかったならば県議選は勝てなかったであろう。県議選によって私はこの殻を完全にやぶることができたと思う。

そして、現在の千葉県議会。95名中女性は9名に過ぎないが、意外にも男性県議の方が私を色眼鏡で見ていないように思える。
最大会派の自民党県議の54名は全員男性であるが、若いからといって私をお嬢さん扱いせずに、同じ県議会議員としてしっかりと政策論議を持ちかけてくる。そして私も同様である。

先輩議員たちからは一般質問の前日に「我孫子でやっていたときと同様にいつも通りに力強くやりなさい」と助言をもらっていた。終わった後に「お疲れさま」「元気良くてよかったよ」「あの指定廃棄物の質問なんだけどさ・・・」などと声をかけてきたのは結局は男性のみで構成されている最大会派の議員と無所属の男性議員たちだけであった。

つまり、「若い女性議員」「○○すぎる議員」という修飾語を作り出しているのは単にメディアであり、実際の仕事現場・選挙区と世間には相当のズレが生じているのだ。少なくとも千葉県議会の中ではそういったアイコンとして私を見ている男性議員は少ないと感じる。要は、着実に仕事をして、しっかりと議会活動をしていれば、思想や政策が異なろうと関係者はお互い理解し、認め合う。老若男女なんて関係ないのだ。

私が願うのは男女にかかわらずメディアが作り出したアイコンの流行りにのって議会・政治活動を怠って具体策もなく抽象的な言葉と写真だけで当選を狙う政治家がいなくなるということだ。

コラム:先憂後楽

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