民進党が政権を取るには「民共同盟」しか道はありません

自民党と公明党を除けば、いまもっとも政権に近い政党は民進党です。しかし、民進党には力も勢いも足りないので、とても政権交代など狙える状況にありません。そんな民進党が政権を取るためには、いったい何をすればいいのでしょうか。

民進党と自民党には絶望的なまでに力の差があります

民進党が何をすれば政権を取れるのか、それを考える前に、まず民進党の現状を把握することから始めないといけません。

2017年現在、民進党の党勢は低迷しており、その政党支持率は(各新聞社やテレビ局の世論調査によってばらつきがありますが)おおよそ5%~8%ほどです。現在の政権与党である自民党の政党支持率が(これも調査によってばらつきがありますが)25%~40%前後であることを考えると、その地力の差は歴然としています。

では、民進党はこの圧倒的な力の差を引っくり返すために、どのような策を講じるべきなのでしょうか。

民共同盟を組めば自民党に対抗出来ます

民進党が政権を取るために出来ることはたったひとつしかありません。それは共産党と手を組むことです。それも今のように野党共闘というあやふやなものではなく、もっと強固なもの、いうなれば同盟を結び、共に自民党に立ち向かうしかありません。

なぜ、民進党が共産党と結ばなければいけないのか、それは日本の(衆議員選の)選挙制度が小選挙区比例代表並立制だからです。この選挙制度で勝つためには、2017年現在で(定数削減実施後)289ある小選挙区の大半で勝つ必要があります。小選挙区では当選枠が1つしかないので、地力で劣る民進党の候補が勝つには、共産党の援護射撃が必須です。各選挙区ごとにばらつきがありますが、共産党の候補は1万~5万ほどの票を獲得しているので、これがそっくりそのまま民進党候補に流れると仮定すれば、かなりの選挙区で与党と野党の勝敗が引っくりかえります。

もちろん、選挙の結果は単純な足し算引き算では測れませんし、自民・公明連合は民進・共産連合よりも強力なことは事実ですが、それでも、民進党と共産党が本格的に手を組めば、自民1強体制が揺らぐことは確かです。なので、民進党が本格的に政権奪回を狙うなら、共産党との同盟がどうしても必要なのです。

民共同盟の問題点について

民共同盟が成立すれば、自民1強体制が動揺する、これは間違いないのですが、この同盟を成立させるためには、2つほど乗り越えなければいけないことがあります。それは民進党内に残る共産党アレルギーをなんとかすることと、共産党と民進党の政策のすり合わせが難しいことです。

このうち前者は、ただの好き嫌いの問題なのでたいした問題ではありませんが、後者の問題は深刻です。日米安保をこのまま堅持するのか、それとも将来は破棄することもありうるのか、自衛隊はどうするのか、共産的な考えと民主主義にどう折り合いをつけるのか、こういったものをすり合わせるのは、一朝一夕ではできません。

めんどくさいことは全部棚上げにしてしまうというのも一つの手ですが、そんな状況で、政権与党候補として国民の信頼を得ることは難しいでしょう。なので、民進党が政権を取るためにはこの難問を解くしかありません。その難問を少しずつ解いていって、政策を一致させながら、共産党との関係を深めていく、民進党が政権を取るには、それをやるしかないのです。

民進党は共産党との同盟をためらうべきではありません

今、民進党はあまり共産党との接近に積極的ではありません。共産党に近付きすぎると、共産党が嫌いな人が民進党に投票してくれなくなるから、というのがその理由のようですが、共産党が嫌いな人は同じ左翼・リベラル勢力である民進党も嫌いなのではないでしょうか。(そういう人は自民党か維新に投票すると思います)

であるならば、そんなことを気にせず、民進党は共産党に接近するべきです。そうして、一方の側に強力な野党が出来れば、どうせ選挙に勝つから問題ないと、たるみがちである自民党にも渇が入り、いい加減な国会運営が出来なくなるでしょう。そうして与党と野党が国会の内外で本気で戦うようになれば、国民の政治に対する関心も上がり、日本という国もよくなる、私はそう考えています。

藤谷一平

藤谷一平

年齢は30代、性別は男です。 居住地は京都府のどこかになります。 職業は無職です。下手すると数年後も無職かもしれません。 政治的には右でもあり、左でもあります。

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