子供を特認校に入学させた経験から、少人数学級について考える

子育てをしている身としては、子供の教育に関する施策が一番気になるところです。
近年、教育課程についてや、教育にかける予算についてなど、様々なことが取りざたされています。私がその中でも特に気になることが、教員政策についてです。

一口に教員政策と言っても、その中には

  • ・教員養成に関すること
  • ・教員数に関すること(少人数学級も含む)
  • ・給与に関すること

など、様々なことが含まれています。
私がこの中で一番気になるのが、教員数に関することです。

これはうちの子供たちが、小学校時代を一学年20人弱しかいない小さな学校で過ごしたからです。
実際にうちの子供たちが経験したことを通して、少人数学級について考えてみたいと思います。

少人数学級に対する国の考え方

文部科学省が「『少人数学級の推進など計画的な教職員定数の改善について』~子どもと正面から向き合う教職員体制の整備~」といった報告書を平成23年度末に出しました。それと同時に向こう7年間で2万4千人の教職員の増加を求めました。
しかしその一方で、財務省は財政制度等審議会で教職員数を同期間中に1万4千人削減することを求めています。

このように、同じ国の政策なのに全く別のことが求められているのです。
さらに、教育にかける予算は年々減らされる一方です。これでは少人数学級の実現は厳しいものがあるでしょう。
教育に携わる方たちは、少人数学級のほうが良いと訴えているけれど、それ以外の人たちは、教育以外に予算を回すべきと考えているのでしょうね。

うちの子が特認校を選んだわけ

私は元々教員をしていました。ですから、現場の先生方の大変さも身に染みてわかっていますし、学級の人数が多ければ、目が行き届かないことが増えるであろうことも予測できました。

わかっているだけに、子供を地域の小学校に入学させることに少し不安がありました。
しかし、厳しい環境の中でやっていくことも子供のためにはいいのかもしれないとも思いました。

そんなとき、近所に住む方から、特認小学校のことを聞きました。
特認小学校は、校区関係なく市内全域から生徒を募集する小学校で、少人数教育を行っており、各学校によって特色ある活動をもうけています。

幸い同じ区の中に特認小学校があったため、見学に行ってみることに。

そこで目にした子供たちの様子に私は衝撃を受けました。
子供たちも先生がたも、まるで家族のように関わり合っています。そして子供たちが、やらされるのではなく、主体的に活動に取り組む姿。
本当に驚きでした。

うちの子も、なにか感じることがあったようで、「この学校がいい」といい、入学することに決めました。

特認校から考える、少人数学級のメリット

特認校での6年間は、うちの子にとってかけがえのないものになりました。
ここでの学びのおかげで、人との関わり方、仕事への責任の持ち方、自分から主体的に動くことの大切さ。など様々なことを学びました。

でもこれは、少人数だったからこそできたことでした。先生方が一人一人に目をかけられる環境だったからこそ、人との関わり方を丁寧に学ぶことができ、少人数だったからこそ、先生方が子供たちに仕事の仕方を教えることができ、子供たちに任せてやらせることができるのです。

人数が多いと、どうしても仕事を丁寧に教えることは難しくなり、結果子供たちは決まり切った事をさせられるだけという事になりがちです。
また勉強面においても、先生が一方的に授業を進めることが少なく、わからなくなったときはその場で先生に聞くことができるため、落ちこぼれる子は少なかったように感じます。

このようにクラスの人数が少ないことにより、先生にも余裕が生まれ、子供たちものびのびと活動することができたのです。
うちの子の場合は特認校という特殊な環境だったため、学校自体の人数も少なく、通常の学校で少人数学級を行う場合とはまた違う点も多々あるとは思います。
しかしこの経験から、一人の先生が受け持つ子供の数は少ない方が良いと強く感じました。

特に小学校時代は、まだ人格形成もままならない時期ですので、学校や先生が与える影響は大変大きいものです。
逆に言えば、この時期によい環境で学ぶことができれば、それが一生の宝になることもあるのです。

現在うちの子供は高1です。中学校からは地域の学校に通ったため、一気にクラスの人数が増えました。
しかし、小学校で培った経験から、人間関係のいざこざを乗り越えることができ、委員会や部活でも活躍することができました。

勉強においても、基礎の部分がしっかりと身についていたため中学校でも困ることは少なかったように思います。
ですから、特に小学校時代は少人数学級、それが無理でも教員の数は多い方が良いと思います。

北野そら

北野そら

北海道在住の40代の兼業主婦。子育ての経験や、現在の仕事で障害を持つ方との関わりが多い事から、福祉や教育の分野に関心を寄せている。