開設するだけでは逆効果も?!今さら聞けない政治家のホームページの運用方法

  •  2019年01月27日公開
  •  2019年04月1日更新

ネットを利用した選挙運動が解禁されて以来、今や政治家がホームページやソーシャルネットワークを利用していることは当たり前となりました。ネット選挙解禁に合わせホームページを開設した政治家も少なくありません。しかし、うまく運用できずに悩んでいる議員が多いのも事実です。ホームページは運用の仕方次第で、選挙活動にプラスにもなればマイナスになることもあります。ここでは、選挙活動に役立つホームページの運用方法をお伝えします。

2019年は4月に統一地方選挙があり、夏には参議院選挙が実施されます。来るべき選挙に備えてしっかりと対応していきましょう。

ホームページを作っても更新しなければ意味がない!

ホームページを利用すると、日頃の活動内容をより多くの人に届けられるというメリットがあります。ただし、ホームページを開設しても、使い方が間違ってしまうと効果は薄れてしまいます。ホームページを運営する際には、更新を怠らないようにすることが重要です。更新頻度が低くなるとホームページに新鮮味を感じられなくなり、有権者からの印象も悪くなってしまいます。

特に選挙の前だけしか更新していないとなると「選挙のことしか考えていない政治家」というイメージを持たれてしまい、かえって有権者が離れてしまうことすらあります。

一方、ホームページ内の情報が常に新しければ、有権者は議員や候補者が普段どんな活動をしているか知ることができます。何度か訪問してくれれば、議員や候補者に対して親近感も沸き、選挙の時は応援してくれるはずです。

政治家のホームページには、「プロフィール」「政策」「政治理念」「実績」といったコンテンツがありますが、情報を更新していく「活動報告」や「お知らせ」などのコンテンツも用意しましょう。

なお、ホームページを更新する際には、SEO対策をした上で情報を掲載することが重要です。SEO対策は「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、検索結果でサイトの露出を増やすために行う対策です。 Yahoo!やGoogleでは、更新頻度が高いものだけでなく、内容が充実したものを評価し、該当するサイトは上位に表示されやすくなります。

検索エンジンの上位にあれば人目に付く分、クリック率もアップし、多くの人に読まれやすくなるのです。ホームページを運営する場合には、SEO対策に注力すれば、自身の意見や取り組んだ活動をさらに広めることができます。

SNSとも連動させて、有権者と近い存在に

ネットを通して発信する場合、ホームページ以外にもブログやSNSなどの媒体もあります。どのツールも情報を届けるには役立ちますが、政治家として活動するなら、まずはホームページを運営することから始めましょう。

ブログは、言葉や写真を用いて情報を発信するには便利なツールです。しかし、日記的要素が強いため、政策や理念、これまでの実績、プロフィールなどを固定して表示することがむずかしくなります。

多くの有権者はホームページが公式事務所でブログはサブという認識を持っています。ホームページにブログを含めることもできますし、活動報告や議会レポートなどさまざまなコンテンツを作ることもできます。

一方、ホームページの運営上の注意点は、情報をアップしても周囲に知られるまで少し時間がかかってしまうことです。Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンが更新した情報を検知し、検索エンジンに登録されるまではタイムラグが発生します。また、検索エンジンに登録された情報が必ずしも上位に表示されるわけではありません。むしろ、上位表示されないケースの方が多いでしょう。

そこで、SNSをあわせて活用すると、この点をカバーできます。とくに、ツイッターはリアルタイムでの発信には強く、日本に限らず海外の政治家も、政治活動の一貫として取り入れています。ホームページを更新してからSNSでそのことを発信すれば、その日のうちに誘導できるというわけです。フェイスブックやラインのタイムラインなどを活用するのもよいでしょう。

SNSは、自分の発信した情報にたいして、閲覧者が反応を返しやすいツールです。一方的に情報を発信するだけではなく、反応してくれた有権者に対してアクションを起こすことで、有権者との距離を縮めることが可能です。

コツコツ運用すれば選挙になっても慌てずに済む

選挙前になると、駅前や街中に出て選挙活動を候補者はたくさんいます。そういった姿を見て、有権者は政治家に興味を持ち、日本の政治を任せたくなるわけです。しかし、選挙期間以外にも、駅前などで活動し続けている人はそう多くはありません。選挙に立候補する人は、選挙活動以外にもやることがあるため、毎日駅前に立つわけにもいかないのが現状です。

その代わりとして多くの政治家は、政治活動を記載したチラシやビラを配布したりポスティングします。しかし、紙媒体は物理的に掲載できる分量が決まっているため、せっかくの活動も書ききれないというケースがままあります。

日頃からホームページを更新していると、「詳しくはWebサイトで」「続きはホームページで」など紙媒体からインターネットへ誘導することもできます。

逆のパターンもあります。普段からホームページやSNSを駆使していることで、有権者から認知されていれば、駅頭などでチラシを受け取ってもらえる可能性は高まりますし、ポスティングなどで投函されたビラを読まれる可能性も高くなります。

このようにネットを活用することで、紙媒体との相乗効果を期待することができるのです。

日頃からホームページを更新していれば、政策や実績はじわじわと伝わっていきます。いざ選挙の時に「自分の政策や実績を掲載しなければ」と、慌てる必要もなくなるでしょう。

専門業者も?!知識がなければ外注も一つの手段

ホームページは更新することが何よりも大切です。
しかし、更新そのものが目的になってしまう場合があります。もちろん更新しないよりはマシという考え方もありますが、モチベーションが高くないと長くは続かない可能性があります。

そういった場合、まずそのホームページは何のために存在しているのかという目的を確認しましょう。目的をはっきりさせておくと、更新すべき内容や発信するべき情報も明確になり、更新しやすくなります。定期的に更新していると、ユーザーからの反応も出てくるので、モチベーションが高まり、好循環が生まれます。

とはいえ、もともとインターネットやwebの知識があまりなかったり、メールくらいしかやらないという方にとっては、ホームページの更新のためにパソコンを向き合うこと自体が苦痛かもしれません。

また、苦痛ではないけれど、忙しすぎて更新をする暇がないという政治家の方も多いでしょう。とくに秘書のいない地方議員などは、ホームページの更新を頼むこともできません。

そういった場合、専門業者にホームページの更新を外注するのも1つの手です。
政治家のホームページを制作したことがある会社ならば、依頼者からヒアリングすることで、より良い見せ方を考えてくれます。メール1本、写真1枚を送るだけで、読みやすい文章に整形し、画像も見栄え良く加工してくれます。

外注費はかかりますが、更新の手間という時間を考えると、その時間を他の政治活動に当てることができます。ホームページの更新で悩んだ場合には、専門業者へ外注するのもよいでしょう。

ホームページは年中無休の広告ツールということ

政治家が支持者を増やす活動としては、後援組織との会合や支援者・支持団体への訪問、街頭演説などがあり、これらは自ら動かなければならない活動です。

一方、ホームページは自分に代わり、ネット上で休むことなく支持者拡大の活動してくれます。取り組んだ活動や意見など伝えたいことがあれば、ホームページに掲載するだけで、自分が寝ている間に誰かが目を通してくれるのです。

つまり、ホームページは「年中無休の広告ツール」と言ってもよいでしょう。政治活動を効率化させたい人はホームページを更新し、少しでも掲載内容を充実させておくことが重要です。

「政くらべ」を運営するiWac.jpでは、更新代行サービスを行っています。ホームページの要望を依頼者から聞き、どんな人が読んでも理解できるよう、わかりやすい形で更新を進めています。また、有権者の心を掴むためには、デザインや文体などの表現力が重要です。

iWac.jpでは、Webのキャリアを積んだスタッフにより、美しさにこだわったホームページを手がけています。ですから、より多くの有権者を楽しませることが可能です。ホームページの運用で悩むことがあれば、iWac.jpに一度問い合わせてみてください。