直感的に有権者に届く!政治家は選挙に向けて動画を作るべきか

  •  2019年03月19日公開
  •  2019年04月1日更新

公職選挙法改正によるネット選挙の解禁によって、日頃から政治活動の場でいかにインターネットを活用できるかが、選挙に向けて大きな意味をもつようになりました。

ウェブサイトやSNSなどで自らの政策や思想信条を、これまで以上に効果的にアピールするには、より訴求力の強い動画の活用も視野に入れるべきでしょう。そこで、選挙に向けた政治活動での動画掲載の必要性について、ここでは見ていくことにします。

政策の詳細まで全て見る有権者ばかりではない

選挙へ向けた政治活動を行う場合、ターゲットとすべき有権者層は、必ずしも政治に関心があるとは限りません。政治家や政党の政策あるいはマニフェスト等について、いくら声高に主張したとしても、ほとんど興味を示さないこともよくあります。

しかし、インターネットの普及や公職選挙法改正によるネット選挙の解禁によって、このような有権者層とのギャップが、以前よりもずっと小さくなりつつあります。既に政治家の中にはウェブサイトやSNSなどを活用して、日頃から有権者と双方向のコミュニケーションを取っているケースも、数多く目にすることができます。

また、これまでテキストや画像が中心であったネット上の政治活動も、演説などの動画を取り入れることによって、リアルかつダイレクトに有権者へ訴求できる時代に既に突入しています。

いずれにしても、これからの政治家が選挙へ向けて政治活動を行うのなら、インターネットをいかに上手に駆使できるかが、選挙の成否を決めるといっても過言ではないでしょう。

動画は端的に政策や人柄をアピールできる!

前述したように、インターネットの普及や公職選挙法改正によるネット選挙の解禁によって、選挙運動を含めて政治活動は大きく様変わりしつつあります。

政治家がウェブサイトやSNSなどを活用して、選挙期間の選挙運動に限らず、常日頃からネット上で政治活動を行う姿はもはや珍しくありません。日常の政治活動でインターネットを積極的に取り入れるべき理由は、これまでの政治活動の手法に比べて、情報を拡散できる広さやスピードが圧倒的に優れているからです。

そもそも有権者への訴求力の強さというものは、目に触れる回数や反復数、あるいは呼び起こされる感情の強さなどに比例します。この点、インターネットであれば、有権者はいつでもどこでも何度でも、政治家の政策や主義主張を見聞きすることが可能であるため、政治活動では非常に効果的なツールと言えます。

さらにこれまでテキストや画像が中心であったウェブサイトやSNSも、動画を埋め込んだり、それをリンクしたものが目立ち始めています。訴求力の強さというものは、静止しているものよりも、動いているものの方が強烈な印象を与えるからです。また動画であれば、わざわざ時間をかけてテキストを読まなくても、リアルな映像から政治家の政策や人物像を、短時間で気軽に有権者へ伝えることが可能です。

SNSでの拡散やシェアも動画なら手軽にできる

インターネットを活用した政治活動では、ウェブサイトやブログに人物写真付きでプロフィールなどを掲載しながら、政治家自身がアピールしたい政策やマニフェスト等を掲載するのが、オーソドックスなパターンです。

その一方で、TwitterやFacebookといったSNSでは、政治家本人の近況をリアルタイムで発信できる他、それに対する有権者のレスポンスも即時に反映されるため、双方向でのコミュニケーションが可能です。その上、日頃から政治活動として演説会や集会などの予告を掲載すれば、選挙運動の際にもスムーズに有権者を誘導できるメリットがあります。

これらのウェブサイトやSNSのコンテンツ内に、政治情報動画を貼り付けたり、リンクなどをすることで、さらに有権者への訴求力が高まります。特にTwitterやFacebookといったSNSでは、コンテンツ内に手軽に動画を掲載できるため、SNS特有の優れた拡散力で相乗効果も期待できます。普段からこのようなネット政治活動を地道に行うことが、選挙を成功へと導いていくことでしょう。

演説を直接聞けない人にもネット配信で届けられる

選挙運動をはじめとした政治活動では、ビラやポスターあるいは街頭演説や政治集会など、紙媒体や肉声をフルに活用するような、アナグロ的な手法がこれまでの主流を占めてきました。しかしこの手法では場所や時間的に制約が多く、有権者との距離が必ずしも近いとは言えません。

例えば駅前で街頭演説をしても、日頃から駅前へ行かない有権者の耳には届き難いですし、平日の昼間に政治集会を開いても、仕事や家事などをしている有権者が足を運ぶのは、なかなか容易ではないでしょう。

この点、ネット配信の動画であれば、時間や場所などの制約がほとんどないため、政治家がアピールしたい政策や信条を、いつでもシームレスに有権者へ訴求することができます。その一方で有権者からみても、パソコンやスマホあるいはタブレットさえ手元にあれば、興味のある政治家の演説動画などを、都合のよい時間や場所で気軽に見ることが可能です。

つまりこのように、政治家のアピールポイントなどを、幅広い有権者層へ効果的に浸透させることができるのです。

動画は関心を引く入り口として有効な手段

公職選挙法改正によるネット選挙の解禁によって、政党や政治家はこれまで以上に、選挙運動や政治活動をするフィールドが広がりました。単にウェブサイトやブログで、自からの政策などを一方的にアピールするだけでなく、SNSを活用しながら有権者との双方向コミュニケーションも可能な時代になっています。

さらに政治情報サイトやSNS内で、よりリアルでビジュアルな政治情報動画をリンクしたり、あるいは埋め込むことによって、それまで政治に興味のなかった有権者層にも、強く訴求できるようになりました。

とはいえ、ウェブサイトのデザインをはじめ写真や動画の撮影、あるいはキャッチコピーや文章の執筆など、素人が全て行うには、技術的かつ時間的に難しい面があるのも事実です。さらにブログやSNSで政治活動をする際にも、投稿の内容や頻度さらには効果に至るまで、専門的な調査や分析が不可欠になります。

これは政治情報を動画で発信する場合でも同じことです。有権者へ効果的に動画番組を配信するには、番組制作のノウハウや、技術的なサポートが何かと必要になります。そこで、このようなサービスを提供する専門業者へ依頼することも、選挙へ向けた政治活動では視野に入れる必要があります。