自分に投票してもらおう!有権者の印象に残る選挙ポスターを考える

  •  2019年02月5日公開

一般的に選挙では、有権者は顔と名前が印象に残っている立候補者を選ぶことが多いものです。選挙演説や宣伝カーでの宣伝ももちろん重要ですが、もっと有権者の目に留まりやすい宣伝媒体があります。それは選挙ボードに張り出される選挙ポスターで、立候補者の印象を大きく左右する重要な要素です。では、有権者の記憶に残り投票を促す選挙ポスターとは、どのようなポスターなのでしょうか。

有権者全員には会えない!ポスターが重要な理由

選挙期間中は、できるだけ有権者との接触を増やしたいものです。そのため、選挙カーに乗って頻繁に街宣活動を行うのが、選挙戦でのセオリーになっています。行く先々で有権者と触れ合い、握手をしたり手を振ったりして顔と名前を覚えてもらうのが、とても有効な宣伝活動だからです。

しかし、この選挙カーでの活動では、どうしても立候補者と接触をすることができない有権者が存在します。

朝早くから出勤し、夜遅くまで仕事をしている会社員は選挙カーとの接触が少ないでしょうし、休みの日には疲れて寝ているということも考えられます。また、夜勤の仕事をしている人は、選挙カーが活動をしている時間帯と、就寝時間が重なることも多いでしょう。日々の生活に忙しいと、選挙カーが回ってきても印象が頭に残りづらいものです。

その点選挙ポスターは、至る所に貼り出されますし、一度貼り出せば選挙期間中ずっと、名前と顔をアピールしてくれます。

選挙ポスターは割と自由にデザイン可能?!

選挙ポスターは、有権者に顔と名前を憶えてもらうために、とても有効な宣伝媒体です。立候補者がずらりと並ぶ選挙ボードで、他の立候補者に負けない印象を残すことが、投票を促す大きなポイントです。

特に最近の選挙ではイメージ戦略がとても重視されているので、選挙ポスターのデザインにこだわる立候補者が増えているのも当然のことだと言えるでしょう。

では、選挙ポスターで他の立候補者より目立つために、丸や三角のポスターを使用してもよいものでしょうか。

その答えはイエスです。実は選挙ポスターは、既定の大きさを超えなければデザインは自由なのです。選挙ポスターのサイズはあらかじめ決まっていて、そのサイズの範囲内であれば三角でも丸でも好きなようにデザインをする事が可能です。過去の選挙では、ハートの形をした選挙ポスターが貼り出されたこともありました。

ただ、現実的には無難なポスターを制作する立候補者がほとんどです。というのは、奇をてらい過ぎるとかえってイメージが悪くなることがあるからです。

まずは「顔」と「名前」を覚えてもらおう

選挙ポスターをデザインする上で一番大事なポイントは、有権者に顔と名前を憶えてもらうということです。いくら目立つデザインにしても、顔と名前が印象に残らないのでは本末転倒だと言わざるを得ないでしょう。
選挙ポスターでは、顔と名前を大きく表示する場合がほとんどです。そしてここで重要になるのが、同じように顔と名前を強調した選挙ポスターの中から、特に自分の名前と顔を憶えてもらうためのデザイン戦略です。

ポスターの中の顔と名前を目立たせるという手段には、いろいろな方法があります。まず、基本となる色が大事なポイントです。ポスターでは所属する政党のカラーを利用する場合が多いので、そのカラーに映える色で名前を表示するのが、名前を目立たせるやり方の一例です。

また、写真の顔を目立たせる方法として、バックを黒にするというやり方があります。この方法を使うと、黒いバックに対して顔が浮き上がって見え、とても印象に残りやすくなります。ただ、黒バックの場合、ダーティな印象や暗い印象になる恐れもあるので、衣装や文字の色とのバランスが難しいデザインになります。

ポスターデザインは第三者にも見てもらおう!

選挙ポスターで使用する写真もまた、顔を憶えてもらうためには疎かにはできないポイントです。立候補者のイメージに合った写真を使用することが大前提ですが、さらに良い印象を持ってもらえるような写真を選ばなければなりません。

ここで問題になるのが、写真の選び方です。立候補者はやはり、自分の見栄えの良い写真を使いたがるものです。しかし、立候補者が選んだ写真が、実は立候補者のパブリックイメージにそぐわない場合があるのです。

また、全体的なデザインに関しても、第三者のチェックがあった方が有権者の意識に残る、効果的なデザインになるものです。立候補者やその関係者がデザインした案を、第三者に見てもらい感想を聞いてフィードバックすることが大切です。
最初から第三者にデザインをしてもらうという方法もあります。どちらにしても、客観的な判断を下すためには第三者の目が有効だと言えるでしょう。

ポスターで投票先を決める有権者は一定数いる

有権者が立候補者を判断する材料としては、選挙公約や選挙演説が大事な要素だということは極めて当然です。しかし、選挙ポスターを判断材料にする有権者が、一定数存在するということも事実です。素晴らしい演説を行い、立派な公約を掲げて有権者の賛同を得たら、後は顔と名前をしっかりと憶えてもらいましょう。
そのために選挙カーで名前を連呼することは有効な手段ですが、一目見て顔と名前を憶えてもらえる選挙ポスターは、視覚に訴える宣伝媒体であり記憶にも残りやすいのです。

名前を憶えて貰うために、漢字ではなく平仮名を選挙ポスターに使用することは効果的な手段です。その際は届け出の名前もポスターに合わせましょう。

また、写真と名前を印象深くするデザイン方法も沢山あるものです。選挙で有権者にスムーズに名前と顔を覚えてもらえるポスターを作成するなら、イメージアップを可能にする手段を数多く知っている、デザインのプロに任せるのが賢い方法だと言えるでしょう。