報道と国民感情の温度差から見える現在の世界

オランダの選挙が注目されるのは何故でしょうか。それは今年世界がどちらに向かうのか決めるかもしれない重要な選挙だからです。その選挙報道にある温度差から今の世界が見えてきます。既に圧倒的多数が望む世界とは違う所から、世界はどう動くのでしょうか。

オランダの選挙報道に違和感『極右政党に支持が集まる』

主要国の中で、今年先陣をきって選挙が行われるオランダが注目されています。テレビでも取り上げられ、『極右政党に支持が集まる』と報道されていますね。しかし私はその報道に違和感を覚えます。何故わざわざ『極右政党』という言い方をするのでしょうか。

今の若い人は、左派や右派だと言っても大した印象は持っていないかもしれません。それでも極右だと言われると、考えが偏り過ぎている印象がもたれ、なんとなく悪いイメージがあるのではないでしょうか。その政党は本当に極右政党で駄目なのか疑問に感じます。そんな政党に支持が集まるのでしょうか。

現在オランダの与党である自由民主党は、報道によると中道右派なのだそうです。その基準は何処にあるのでしょうか。それは現在の位置を中道として言っているに過ぎません。イスラム教徒の移民や難民を今まで通り受け入れると問題があるので、一定の規制は必要だとするのが自由民主党です。それは右派なのでしょうか。テロへの不安を考え、対応が必要なのはむしろあたり前の所で、自由に移民を受け入れている方がおかしいと私は感じるのです。

つまり現在のオランダは、いやオランダに限らず世界は、かなり行き過ぎた左の位置にあり、それを中道左派としているからおかしな印象が伝わってくるのです。絶対的表現をすれば、中道右派ではなく中道であり、極右ではなく単なる右派と言えるでしょう。既に偏った世界の中にいるので、相対的に言って極右政党となってしまうのです。

もしも本当に世の中をバランスよく良くしていきたいと考えるのなら、相対的な表現よりも、絶対的な表現の方が良い気がします。たとえ世界が向かう先が左側にあったとしてもバランスを取りながら進む必要があるわけで、少し戻ったり足踏みすることすら全く許さない風潮になっては駄目なのです。

現在の世界は戦後初の大きなターニングポイント

オランダの選挙が注目される理由に、今後のEUを占うという要素がかなり強いように思われます。しかしそれは、EUだけに留まるものではありません。今後の世界の流れを占うものとなるでしょう。だから注目されているのです。

日本では安倍総理が長期政権を築き、中国では習近平、ロシアではプーチンが強力な力を持っています。そんな中、イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生しました。その動きというのは、完全に今までの流れを見直そうという想いからです。このままではマズイと世界中で考える人が増えてきたのです。

確かに、イスラム教徒に限らず罪の無い人達が困っているのなら助けたいという考えは間違いではありません。でも助けたことによって、一体何が起こっているのでしょうか。国内の人が困る事態になっています。テロなどによる治安悪化は当然のことながら、職を奪われ賃金の低下による格差も大きくなっていますよね。あくまで人道という面から見ればその方向は正しかったのでしょうが、国は国民の生活を守るという役割も担っているのです。その為の国がそれをおろそかにしていたら本末転倒です。人道がどうでもいいという話ではありませんが、まず人道を考えるのなら国民からではないでしょうか。

オランダの選挙は、それでも国民が自分達のことよりも全ての人々のことを考えるのか、それとも現実的にまずは自分達のことを優先するのかを決めるものです。それは現在の世界の流れが、今年どちらに向かうのかを見極める為のものでもあります。

この選挙の結果が全てだというわけではありませんが、これによりEUに大きな影響が出てきたならば、それが世界を動かす可能性は十分にあります。個人的な気持ちとしては、今は一旦立ち止まり、できれば見直すべきは見直して、戻るべきは戻る時だと思っています。どちらが正しいかは結果でしか分かりません。ただ、そこにある事実をしっかりと理解して考えていくべきだと思いますから、印象ではなくより多くの情報からこの先の世界を進めていきたいですね。

秋華

秋華

東京都在住、40代の男性。芸能関係の仕事をしています。個人ウェブサイトを運営しており、『秋華』という名前で軽い記事を書き続けています。 http://info.syuka.com

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