アベノミクスに待ち受ける意外な落とし穴

アベノミクスは、日本にとって最後の希望とさえいえる最重要政策です。しかし、アベノミクスはこの先継続する事が出来るのでしょうか。
アメリカはいつまでアベノミクスを許容してくれるのでしょうか。仮にアメリカが外圧をかけてアベノミクスを潰してきたら日本に打つ手はあるのか、そのことについて書いています。

アベノミクスは外圧によって潰される

安倍政権の看板政策は何か、と聞かれれば大勢の人がアベノミクスと答えるでしょう。アベノミクスは安倍政権の最重要政策であり、それは今までのところ(国民生活が向上したかどうかは別として)株価上昇などそれなりの効果を上げています。
もはやアベノミクスと安倍政権は一蓮托生であり、安倍政権がある限りアベノミクスをやめることはないでしょう。と、これまではそう思われてきました。
しかし、ここ最近アベノミクスに暗雲が漂い始めています。アベノミクスに漂う暗雲、それはアベノミクスの効果が頭打ちになってきており、株価上昇や大企業の収益に繋がらなくなってきた、そのことでしょうか。そうではありません。

確かに日経平均株価などを見るとアベノミクスの効果は頭打ちになってきているように見えますが、そこが問題なのではありません。
問題なのは別のところにあります。皆さんご存知のように2016年はアメリカ大統領選挙の年です。
アメリカは日本の同盟国であると同時に、日本に大きな影響力を及ぼせる国です。そのアメリカ大統領選挙で、日本は為替操作をしていると批判の矢面に立たされています。
共和党の有力候補であるトランプ氏も、民主党の有力候補であるクリントン氏も、日本の金融政策について批判を始めています。
選挙の結果どちらが大統領になるかはまだわかりませんが、どちらが大統領になったとしても、日本を見る目は今より厳しくなることが予測されます。
そうなれば、アベノミクスを推進して円安株高の状況を作り出し、それをてこにして経済を立て直そうとするいまのやり方は立ち行かなくなるでしょう。
もちろん、アメリカの意向を無視してアベノミクスを続けることは理論的には可能でしょうが、中国との関係がよくない今、アメリカを怒らせる政策を取るのは現実的に難しいでしょう。
なので、アメリカの意向によってアベノミクスが失速する可能性が高くなってきています。世の中一寸先は闇なので、必ずそうなるとは言い切れませんが、仮にそうなった場合、その後の政策はどうなるのでしょうか。

アベノミクスのその後について

先に述べたように、アベノミクスは金融緩和をして意図的に円を安くして、(国際社会にも建前がありますので、通貨安目的でアベノミクスをしているとは政府関係者は決して言いませんが)輸出系企業を儲けさせ、それをてこにして景気の回復をはかる手法です。
その政策で一番肝心な円安を潰されては、この政策は成り立ちません。ではその後経済をどうするのか、自民党に有効な政策があるとは私は思えません。(だから安倍総理はこの道しかないと連呼しているのでしょう)

だから野党になんとかしてもらうしかないのですが、野党も有効な政策を持っていないと思われます。ではいったいどうすればいいのでしょうか。
実は、日本にはもう打つ手がありません。それはどうにもならないから諦めろということかと皆さん思われるでしょうが、そうではありません。それをこれからご説明します。

打つ手がないことを認めることからすべてが始まる

今の日本には、景気、経済を立て直す魔法のような手段はありません。それはどこの誰が政権をとっても同じです。
政権交代をすればなんとかなるとか、自民党に政権を戻せばなんとかなるとか、アベノミクスをすればなんとかなるとか、○○すれば何とかなるという考えを、もう捨てるべき時期に来ているのです。(○○すれば何とかなるというなら、もうとっくに何とかなっています)

今の日本に出来る事は、社会保障費や公共事業費の圧縮、最低限国民が生きていける環境の整備、公務員の給料を減らす、年金受給年齢を引き上げる、そういった細々とした政策だけです。
これらの政策をやればなんとかなる、わけではありません。しかしやらないよりはやった方がよいでしょう。
こういった地道な政策を積み重ねて国を少しずつ立て直していく、今の日本の政治に出来ることと言えば、それくらいしかないのです。
そろそろそれを、国民も政治家も認めるべきときに来ているのではないでしょうか。

水野羊

水野羊

東京都在住の40代ワーキングウーマン。現在はデザイン会社に勤務しつつ、元マスコミの中の人だった同居人とともに、老後について憂う日々。だけどぜんぜん前向きです。

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